シワは何もせずに放置していると、年々深くなり目立ってしまいます。
シワやたるみは「皮膚の老化」によって起こります。真皮層にある「コラーゲン」「弾力線維(エラスチン)」「ヒアルロン酸」の量が減少したり変性したりすることにより、肌の弾力が失われてきてしまいます。
一般には、皮膚の老化が始まるのは25歳からですが、強い紫外線やホルモンバランスが乱れるなどによっても肌年齢の老化が加速し、シワやたるみの原因となってしまいます。
また、新陳代謝の低下によって皮膚細胞のターンオーバーがスムーズにいかなくなり、肌に張りがなくなることで、シワやたるみが生じてしまいます。皮膚の老化以外にも「紫外線」によって、真皮のコラーゲン繊維を傷めることで「光老化」を引き起こし、お肌の水分や弾力を損なってしまいます。これらが原因でお肌のハリを失い、弛みやシワが出来てしまうのです。
主に小ジワの原因は、肌の水分が失われることにあります。表皮の角質層には15%程の水 態で肌が動くことで小さなシワができてしまいます。これが解消されないままに繰り返されると、はっきりとしたシワがついて、いずれ本当のシワになっていくのです。
また、乾燥によって新陳代謝が乱れ、皮膚のターンオーバーが不順になり、たっぷり水分を蓄えた表皮ができなくなります。角質層にも隙間ができ、そこから水分がさらに失われてしまいます。すると、ますます肌の乾燥は助長され、その結果シワの程度も進行していきます。
激しい表情の変化を繰り返すことによってもシワは出来てしまいます。顔の筋肉の収縮につられて皮膚が収縮することで、部分的にお肌の柔軟さや弾力が失われ、シワができていくのです。
その他にも急激な体調や栄養バランスの変化、ストレスが原因となり出来るシワもあります。
また、スキンケアの怠りはもちろんですが、過剰なスキンケアによってもお肌に負担がかかり、シワが出来てしまうこともあります。
マイクロニードルセラピーは、微小な針を利用した治療器械を用いて皮膚面に針穴を無数にあけることで、創傷治癒反応を促します。
シワ治療は早ければ早いほど、簡単なケアで対応できます。肌の乾燥による小ジワだけでなく、表情筋によるシワが肌に深く刻み込まれる前に、予防的にケアしていきましょう。
深いくっきりとしたほうれい線を“シワ”と捉える患者様も多いのですが、こちらはたるみ治療を考える必要があります。シワの部位や原因などその関連性をしっかりと見極めことで、確実な治療を行っています。
日本形成外科学会専門医
医療法人社団 聡明会 理事長
田牧 聡志