ヒアルロン酸注入とは

ヒアルロン酸はたくさんの水分を蓄えることができます。皮膚の中では水分を蓄えて、しわやたるみのないみずみずしい肌にします。
しかし、加齢によりだんだんとヒアルロン酸は失われてしまい、しわやたるみの原因のひとつとなってしまいます。
ヒアルロン酸注入はボリュームが減少した部分に注入することでしわやたるみを目立ちにくくする治療です。

しわやたるみの改善の他にも、あごのラインを整えたり、鼻筋を整える、唇にボリュームを出すプチ整形などが人気です。

こんな方におすすめ

  • たるみやしわが気になる
  • 時間をかけずに効果を実感したい
  • メイクで隠せないたるみがある
  • 手軽にしわやたるみを改善したい
  • ほうれい線が気になる
  • ゴルゴラインを消したい

ヒアルロン酸とは

ヒアルロン酸は人間の体内に元々存在する保湿・保水成分です。強い粘り気や弾性を持ち、皮膚では真皮層内に多く含まれるほか、皮膚や筋肉、軟骨など体のさまざまな部位にあり、細胞同士をつなぐ役割を担っています。
真皮層には主成分のコラーゲンが網目状に存在しており、ゴムのように弾力性を持って肌の土台として支えています。その網目状の隙間を埋め尽くすように満たし、コラーゲンの弾力性を高めているのがヒアルロン酸です。
ヒアルロン酸は非常に高い保水力があり、ヒアルロン酸自体の質量の600倍もの水分を蓄える力があり、肌の潤いを保つために大切なものです。

たるみ・しわの原因

しわやたるみは「皮膚の老化」によって起こります。真皮層にある「コラーゲン」「弾力線維(エラスチン)」「ヒアルロン酸」の量が減少したり変性したりすることにより、肌の弾力が失われてきてしまいます。一般には、皮膚の老化が始まるのは25歳からですが、強い紫外線やホルモンバランスが乱れるなどによっても肌年齢の老化が加速し、しわやたるみの原因となってしまいます。皮膚の老化以外にも「紫外線」によって、真皮のコラーゲン繊維を傷めることで「光老化」を引き起こし、お肌の水分や弾力を損なってしまいます。また、時にダイエットや病気による体重減少でもしわやたるみが悪化することもあります。これらが原因でお肌のハリを失い、たるみやしわが出来てしまうのです。

お顔の気になる部分にヒアルロン酸を注入すると、ボリュームアップ効果でたるみ・しわが目立たなくなります。

たるみ・しわの原因

ヒアルロン酸の安全性

ヒアルロン酸は元から人間の体内に存在する成分です。そのため、アレルギーを引き起こす可能性が低いことから、安全性の高い方法として知られています。
しかし、ヒアルロン酸注射は100%安全というわけではありません。ヒアルロン酸の成分自体の副作用の可能性がかなり低いのですが、技術の未熟な医師によって注射されてしまうと皮膚がダメージを負うこともあります。
ヒアルロン酸はいろいろなメーカーが製造しています。当院で用いているヒアルロン酸(ジュビダームビスタ)は、世界一厳しい基準を持つと言われている厚生労働省より承認を得たヒアルロン酸です。

ヒアルロン酸の安全性

ヒアルロン酸の長所と短所

ヒアルロン酸注入は、体内に元々存在する成分なのでアレルギー反応を引き起こす可能性が低いので安全性が高い施術です。ダウンタイムがないので、すぐに効果を感じることができます。
しかし、体内に存在する成分なので徐々に体内に吸収されてしまい、効果は薄れていきます。半年から2年程度で吸収されるので定期的にケアをしないと効果が消えてしまいます。

トータルフェイシャルトリートメント

若い頃のふっくらしたハリがある頬、スッキリした顔の輪郭。
トータルフェイシャルトリートメントはヒアルロン酸とボトックスを使用した「しわ治療」や「ボリュームロス」の両方からのアプローチで顔全体を若々しい印象にバランスを整えます。

ほうれい線、目の下のくぼみなどの顔の一部分だけではなく、顔全体のトータルで自然な若々しさを取り戻すアプローチです。
ティーズクリニックではヒアルロン酸注入ではボトックスも使用するトータルフェイシャルトリートメントを採用しています。

ヒアルロン酸の種類

ヒアルロン酸には大きく3つの種類があります。
柔らかいタイプのヒアルロン酸(ジュビタームボルベラ)は唇に注入すると、唇をボリュームアップすることができます。
硬いタイプのヒアルロン酸(ジュビダームボリューマ)は鼻や顎に注入して輪郭を整えることができます。頬に注入してしわを改善します。
柔らかいタイプと硬いタイプの中間(ジュビダームボリフト)はほうれい線や細かいしわに適しています。

症例紹介

年齢に伴って、額の脂肪が薄くなり、骨も痩せてくるので、額も痩せてきます。
ハリがある額は若々しく見えます。
韓国ドラマの女優のように丸い額ではなく、控えめでなだらかな額を目指しました。

額のヒアルロン酸注入 術前
額のヒアルロン酸注入 術後
術前と術後の比較
症例
額のヒアルロン酸注入
治療内容
額にヒアルロン酸を注入しなだらかにする施術です。
リスク
内出血・軽い痛み
費用
168,300円

額のヒアルロン酸注入の経過

  • 術前

    術前

    眉の上から外側のこめかみに向かい額の痩せによる凹みがあります。
    少し硬めのヒアルロン酸を注入することで、凹みをなくしなだらかなふくらみに変えていきます。

  • 術後

    術後

    額にヒアルロン酸を2ml注入しました。注入は、左右1点から刺入して行きます(針を何回も刺す必要はありません)。術前に麻酔テープを用いれば、刺入の際に痛みを感じることは殆どありません。また、その後もヒアルロン酸自体に麻酔薬が入っているため、終始痛みを感じることは非常に少ないです。
    今回のヒアルロン酸の硬さは、少し硬めのレベルを使用しました。
    1年半から2年程度の持続期間があります。

  • 術後1年

    術後1年

    ヒアルロン酸注入1年後の写真です。
    ヒアルロン酸は時間をかけて吸収されます。
    額へ注入するヒアルロン酸は1年半から2年程度持続します。

額のヒアルロン酸注入

年齢に伴って、顔面の骨格や皮下脂肪、そして皮膚組織自体も減少していきます。
ヒアルロン酸を使用することで、痩せてしまった骨や組織を補填するように土台をしっかりとさせることが可能となります。
頬やフェイスラインに用いる様に、前額(額)にもハリを出す効果が期待できるのです。

治療の流れ

  • Step.01

    診察

    医師によるカウンセリングを行います。
    顔のどの部位に、どの硬さのヒアルロン酸で、どの程度の量が必要かを、バランスを見ながら診察します。
    ヒアルロン酸への注意事項を説明します。
    ご不安なことがありましたら、お気軽にご相談ください。

  • Step.02

    注入

    処置部分に塗る麻酔やテープ麻酔(しないこともあります)をした後に、横になっていただき調整しながら注入してきます。
    ある程度注入したら起き上がって頂き、鏡を見て確認して頂きます。(数分間程度です。)

  • Step.03

    施術後

    出血や注入部位の腫れ予防にステロイド軟膏を塗布します。

アフターケア

  • 術後の注意

    術後は数日間から1週間程度は顔のマッサージを行わないように注意してください。

    リスクや副作用として、ヒアルロン酸へのアレルギー・内出血・血管内誤注入による部分組織壊死の可能性が報告されております。

注意事項

リスク
内出血・赤み・血管内誤注入による部分組織壊死の可能性
ダウンタイム
ほとんどありません。
シャワー・入浴
当日は熱い風呂・サウナは避けてください。
飲酒
当日は避けてください
運動
当日は激しい運動を避けてください。

ドクターコメント

人の顔は老化に伴って、顔のボリュームが減少します。骨格・筋肉・脂肪、そして皮膚自体の萎縮によって人は老けた印象を生じます。ヒアルロン酸は効果が永久ではないため定期的に継続して注入をする必要がありますが、一方、非常に簡単に減少したボリュームを復活させることが可能なのが長所と言えます。顔の解剖を熟知した専門医にお任せください。

ヒアルロン酸は徐々に効果が薄れてしまうので、ティーズクリニックではヒアルロン酸を継続して注入される方には特典をご用意しております。

日本形成外科学会専門医
医療法人社団 聡明会 理事長

田牧 聡志

料金表

ジュビダーム ボリューマXC/ボリフトXC/ボルベラXC1本¥99,000
ジュビダーム ボリューマXC/ボリフトXC/ボルベラXC2本¥168,300
ジュビダーム ボリューマXC/ボリフトXC/ボルベラXC3本¥232,650
ジュビダーム ボリューマXC/ボリフトXC/ボルベラXC4本¥292,050
ジュビダーム ボリューマXC/ボリフトXC/ボルベラXC5本¥341,550
ヒアルロニダーゼ(ヒアルロン酸溶解剤)<当院施術>¥44,000
ヒアルロニダーゼ(ヒアルロン酸溶解剤)<他院施術>¥55,000
ヒアルロニダーゼテスト¥3,300

よくある質問

Q.副作用はありますか?
A.治療後数日間は軽い頭痛や注射した部位に少しの痛みが残る場合などがあります。
Q.顔が不自然に見えるようなことがありませんか?
A.適切な部位に適切な施術方法で適切な量のヒアルロン酸を注入すれば、外観が変化し過ぎることや、不自然な仕上がりになることはありません。
Q.ヒアルロン酸は吸収されてしまうのでしょうか?
A.ヒアルロン酸の成分は時間をかけて徐々に体に吸収されてしまいます。当院の採用しているヒアルロン酸は吸収までに12か月から24か月と長期間にわたり効果を持続させますが、いずれは吸収されてしまいます。しかし、ヒアルロン酸を皮膚の状態に合わせて定期的に使用することにより、皮膚老化の速度を抑え、傷んだ皮膚の修復をはかることができます。
Q.持続期間には個人差がありますか?
A.注入するヒアルロン酸製剤、部位や体質によって持続期間に個人差はあります。(ジュビダームビスタシリーズのボリューマXCは、最長24か月の持続期間を維持します。) 当クリニックではヒアルロン酸注入の多くの経験・専門知識にもとづき、皮膚の状態・部位・肌質などによって製剤の種類・注入量・注入法を調節いたしますので、 より効果をご期待いただけます。
Q.ヒアルロン酸注入による治療のメリットは?
A.ヒアルロン酸は体内でも作られる成分のため、事前のアレルギー検査の必要がなく通院当日に治療を行えます。手術を行わないで施術時間もダウンタイムも短いというメリットがあります。
Q.ヒアルロン酸注入はどれくらいの量がオススメですか?
A.人によってそれぞれ異なりますが、一般的には30代で3本、40代で4本、50代で5本といわれています。
Q.目の下のふくらみがあります。ヒアルロン酸でふくらみが目立たないようにしてもらっていたんですが、ヒアルロン酸が動くことがあり、余計に気になるようになりました。手術できれいにしようと思うのですが、すでに入っているヒアルロン酸はどのようにしたらいいですか
A.皮膚のたるみがない目の下のふくらみは、「下眼瞼脱脂術」が適応となるでしょう。診察後に判断しますが、「下眼瞼脱脂術」を行う際、目の下に入っているヒアルロン酸は、ヒアルロン酸溶解注射でフラットにしていただいた方がいいでしょう。