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30代からのシミ・そばかす治療

最終更新日2023.2.7(公開日:2020.08.08)
監修者:院長 田牧 聡志(たまき さとし)

30代からのシミ・そばかす治療

30代の患者様のお肌の悩みで一番多いのがシミ・そばかすです。

30代になると今まで顔になかったシミが気になる方が増えます。30歳をすぎてから肌の調子が変わってきたと気づく方が多いようです。

シミは消すことはできるの?シミの原因は?シミの種類で治療が違うの?など美容クリニックでできるシミ治療をご紹介します

30代のシミの原因

30代のシミの原因

紫外線

紫外線は、皮膚を形成するコラーゲンの繊維にダメージを与え、皮膚年齢の老化を加速させます。 また、これら有害な紫外線を防ぐために、色素細胞であるメラノサイトが反応し、メラニン色素を生み出します。 このメラニン色素が肌表面に浮上した状態が日焼けです。 健康な状態であれば、自然治癒力で皮膚が新しく生まれ変わりますので問題はありませんが、さまざまな原因から新陳代謝が落ち込むと、メラニン色素が沈着し、シミのもととなってしまいます。

女性ホルモン

女性ホルモンのプロゲステロン(黄体ホルモン)はメラニン生成を促進する働きがあります。生理周期の排卵後から月経までの約2週間は黄体ホルモンが上昇しているのでシミができやすい時期です。

炎症

肌が炎症をおこすと、炎症がおきた部分の色素が沈着してシミになります。ニキビを無理にツブしたり、同じ場所に繰り返しニキビができたりしていませんか?シミ対策には肌トラブルをおこさないことも重要です。

過度な摩擦

肌はとてもデリケートです。メイクを落とす時にゴシゴシ擦ったりしていませんか?過剰に擦られた肌ではシミの元になるメラノサイトが反応して、メラニンが生成されやすくなります。

ストレス

ストレスは肌のターンオーバーを狂わせます。肌のターンオーバーが正常ならできてしまったメラニン色素が排出されますが、ターンオーバーが遅れるとメラニンの沈着を引き起こします。

シミの種類

シミの種類

脂漏性角化症(老人性色素斑)

 一般的なシミにはかゆみがありませんが、脂漏性角化症はかゆみを伴う良性腫瘍の一種です。
小さなものは「老人性イボ」と呼ばれますが、大きくなると茶色く広がってしまいます。 脂漏性角化腫は新陳代謝が低下することにより発症し、30代頃から発症しはじめ、40代の女性に多く見られます。重度の脂漏性角化症は保険治療で取り除く事ができます。

かんぱん

 かんぱんの特徴は左右対象にほとんど同じ形で顔に現れるシミということです。30代から40代の女性に多く発生します。かんぱんは特に頬骨のあたりにできることが多く、輪郭がはっきりせずに広い範囲にぼんやりとシミが広がります。かんぱんにはトラネキサム酸の服用が効果的です。

そばかす

 実はそばかすは遺伝的な要因が強く関係しています。しっかりとシミ予防をしても、そばかすを発生させないことは難しいのです。

後天性真皮メラノサイトーシス

 20代〜30代のほとんどの女性は発症している一般的なシミです。皮膚の表面ではなく、もっと奥の真皮層のメラニンが増殖しています。美容的にはシミの一種としていますが、医学的にはあざです。

色素沈着

 医学的には「シミ」とは言えませんが、シミで悩んでいるという方の中には色素沈着があることがあります。 色素沈着は、ニキビや虫刺され、湿疹などの炎症が原因となったり、洗顔で肌を強くこすったり、過度なマッサージが原因となったりします。

外側からのアプローチ:レーザーと光治療

外側からのアプローチ:レーザーと光治療

ピコレーザー

 ピコレーザーの中でもピコトーニングはシミ、そばかす、色素沈着、かんぱんが気になる方におすすめです。
従来はレーザーでかんぱんの治療をすると悪化するといわれていましたが、最新のピコレーザーはかんぱんの治療ができます。「ピコ」は一兆分の1秒のことです。ほんの一瞬でレーザーが照射されるため肌に優しく痛みが少ないけれども、メラニン色素の粒子を細かく粉砕します。
ピコトーニングはシミ、そばかす、肝斑だけではなく、毛穴対策にも効果が期待できます。
ピコレーザーついての詳細はこちら

IPL(光治療・フォトフェイシャル)

 IPLは光で シミ、そばかす、くすみなどの肌トラブルを治療し、肌のトーンをアップさせる美白・美肌治療です。レーザー治療のように1回で劇的な変化はありませんが、継続的にIPLの施術を受けることでシミを薄くして肌の若返りが期待できます。

IPLについての詳細はこちら

内側からのアプローチ:注射と内服液

高濃度ビタミンC注射

 大量のビタミンCをサプリなどで口から取り入れるのではなく、注射などで直接体内にいれることで、強力なエイジングケア効果があります。抗酸化作用があるため、メラニン色素が生成される原因である活性酸素の働きを抑制します。

美白注射・点滴

 メラニンの生成を抑制して美白作用を持つビタミンC、L-システインでシミ、色素沈着を改善します。海外セレブに人気の「白玉点滴」として注目される「グルタチオン」も追加できます。

内服薬

毎日のケアとしてティーズクリニックでは「アンチエイジング内服薬」を処方しております。
アンチエイジング内服薬の内容はトラネキサム酸とビタミンC、ビタミンB5、ビタミンE、L-システイン、グルタチオンです。

トラネキサム酸 シミの元となるメラノサイトの産出を抑制する働き
ビタミンC メラニン色素の沈着を防ぐ働き。コラーゲンの合成を助けてしわを防ぐ働き
ビタミンB5 ビタミンCを助ける働き
ビタミンE 紫外線による害から肌を守る働き
L-システイン 肌のターンオーバーの働きをサポートしてメラニンの排出を促す働き
グルタチオン 抗酸化作用でシミの原因となるメラニンの合成を抑制する働き

 

美肌成分を浸透させる中間アプローチ

ピコレーザー、IPLは外側からのしみ・そばかす・かんぱんのケア、 注射・点滴・内服薬は内側からのケアです。外側と内側の中間的なケアとして、エレクトロポレーションがあります。

エレクトロポレーション

肌にはバリア機能があるので、化粧品も美容成分たっぷりのマスクも肌の角質層より奥に浸透しません。
エレクトロポレーションは皮膚に特殊な電気パルスを与えて、一時的に皮膚にすき間を生じさせます。 そのすき間を通して、薬剤を浸透させる仕組みです。肌の奥に直接ビタミンCとトラネキサム酸を浸透させることができます。

 

30代のしみ・そばかす治療の注意点

30代になると、20代のような無茶をすると疲れがでるような気がしませんか?

お肌も少しずつ変化していきます。 肌にシミができ始めると、びっくりするかもしれません。シミが増えて大きくなる前に原因や種類に応じた治療を行うことが大切です。 少し前は、かんぱんにはレーザーはタブーと言われていましたが、ピコレーザートーニングでかんぱんを治療することも可能になりました。

内服薬による治療など、シミ治療の選択肢は広がっています。 どんなシミ治療が良いのかお気軽にご相談ください。

最後に

レーザーやIPLは肌に熱を加えるしみ治療です。
照射直後は照射部位全体に、日焼け後のような赤みと熱感が出る場合があります。 お肌の状態によっては、照射部位が日焼けのように赤黒くなることがございます。照射後にかゆみ・点状出血・水泡・かさぶたが形成されることがございます。

このようなリスク・副作用が出る場合もありますが、ティーズクリニックはやけどが専門である熱傷学会認定専門医が院長ですので、もしもトラブルがあった時でも安心してください。

レーザーの治療を検討されている方は、万一、レーザーで火傷した時に熱傷に詳しい医師がクリニックにいるかどうかチェックしてください。

ティーズクリニックへのご相談はお申し込みフォーム、LINE,お電話でお気軽にご相談ください。