タトゥー除去の症例一覧

腕のタトゥー切除

年齢:10代

いたずら心で入れてしまった刺青であるが、年齢が進むにつれて、社会での刺青への偏見を理解するようになったため、切除を希望して当院へ受診となる。
自彫りであり、前腕であるため、Q-switch Nd/YAG LASERもお勧めしましたが、できるだけ早く除去したいとの決意から、切除法としました。

Before

自傷行為・タトゥー切除10代_術前1

After

自傷行為・タトゥー切除10代_術後
症例
腕のタトゥー切除
治療内容
タトゥーの部分の皮膚を切除し真皮縫合及び表皮縫合
リスク
切除ですので傷ができますが、傷に囲われた部位が盛り上がって来てしまうTrap-door変形が一番でしょう。他には、切除することで、痛みや出血を伴います。
費用
286,000円

ドクターズコメント

刺青・タトゥー切除の痛み

痛みの本質は、皮膚の引っ張りです。腫れてしまえば、内圧が強くなって皮膚が引き延ばされツッパることで痛みを強く感じます。皮膚を切除することは、皮膚を取る去ることで引っ張る力を生み出して、痛みを感じるようになります。

本症例の料金は本来ならばそれぞれ198,000円程度なのですが、年齢が若く事情を考慮して合計で計算しました。料金は286,000円程度です。

日本形成外科学会専門医
医療法人社団 聡明会 理事長

田牧 聡志

  • 術前

    術前

    デザインでは、刺青の形状からTrap-door変形(傷に囲われた部位が盛り上がって来てしまう)を気にしましたが、単純に切除することとしました。結果的には問題ありませんでした。切除は、角度をしっかり付けて切開を入れ、しっかりとした深さで切除した。縫合は、吸収糸を用いた形成外科特有の真皮縫合おおび表皮縫合としました。術後のテーピングのケアもしっかりと行って頂きました。

  • 術後6ヶ月

    術後6ヶ月

    術後半年ですから、まだ赤みが残ってます。今後、肌色に近くなると思われます。

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肩甲骨のタトゥーの切除

年齢:30代

34歳女性の方、左上背部肩甲骨の刺青に対して単純切除を行いました。

来院の動機: 20歳頃に入れてしまった左上背部(肩甲骨)の刺青ですが、子供も生まれ、大きくなってきたため、刺青を意識する前に除去を希望にて来院されました。大きさは11cm×5cm

手術の解説: 左肩、肩甲骨上に梵字で黒一色の刺青であり、LASERでは難しい症例です。 切除は一度で十分に除去できる大きさであり、拘縮を予防することも考慮してなるべくwaveを作るように縫合を心掛けました。 術後4ヶ月の様子ですが、かなりきれいになってきました。

Before

刺青・タトゥー切除30代女性_術前

After

刺青・タトゥー切除30代女性_術後
症例
肩甲骨のタトゥーの切除
治療内容
肩甲骨のタトゥーの切除
リスク
肩周辺は腕を使うことで痛みが強く出ることがあります。特に利き腕側を行う場合は安静に注意を要します。 その他、切除することで、痛みや出血を伴います。
費用
297,000円

ドクターズコメント

タトゥーの色

従来のレーザーは対応できない色がありましたが、ピコレーザーにより赤、橙、黄、緑、紫、青、茶、黒、全ての色を除去することが可能になりました。
タトゥーの部位、大きさ、とにかく早くタトゥーをわからなくしたいなどご要望によって治療法が変わりますのでお気軽にご相談ください。

日本形成外科学会専門医
医療法人社団 聡明会 理事長

田牧 聡志

  • 術前

    術前

    左肩、肩甲骨上に梵字で黒一色の刺青であり、レーザーでは難しい症例です。 切除は一度で十分に除去できる大きさであり、拘縮を予防することも考慮してなるべくwaveを作るように縫合を心掛けました。

  • 術後

    術後

    術後半年ですから、赤みが残っています。この赤みは術後1年から1年半で肌色に近くなります。

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二の腕のタトゥー切除

年齢:30代

夏までに除去を希望とのことで、11月に来院されていました。11cm × 13cmの刺青と、女性の二の腕の刺青としては大きいので、手術は3回を要しました。

Before

二の腕の刺青・タトゥー切除_術前

After

二の腕の刺青・タトゥー切除_術後6ヶ月
症例
二の腕のタトゥー切除
治療内容
タトゥーの部分の皮膚を切除し真皮縫合及び表皮縫合
リスク
腕を使うことで痛みが強く出ることがあります。特に利き腕側を行う場合は安静に注意を要します。
その他、切除することで、痛みや出血を伴います。
費用
440,000円

ドクターズコメント

大きな刺青・タトゥーの切除

数回に分けて行う方法をシリアル切除(serial excision)と言いますが、手術の間隔は3か月から6カ月です。間隔をあけることで、皮膚の伸展を待って縫縮しやすくなります。

日本形成外科学会専門医
医療法人社団 聡明会 理事長

田牧 聡志

  • 術前

    術前

    左肩の三角筋部に認める13cm×11cmの刺青です。
    除去までの期限があるのですが半年以上あることとなるべく奇麗に消したいとのとこから、連続切除としました。
    削皮も適応の範囲でですが、傷跡が醜くなることも有り切除としました。
    写真は連続切除の1回目であり、2回目、3回目と更に追加切除を要します。

  • 1回目タトゥー切除1週間後

    1回目タトゥー切除1週間後

    大きなタトゥーなので複数回に分けて切除します。

  • 1回目タトゥー切除3週間後

    1回目タトゥー切除3週間後

    切除痕の治りが非常に綺麗です。

  • 術後6ヶ月

    術後6ヶ月

    合計3回に分けてタトゥー切除しました。

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指のタトゥー除去・植皮術

年齢:30代

仕事上、右示指(人差し指)の付け根にいれたタトゥーの梵字が目立つことに気になり始めて来院となりました。

Before

刺青・タトゥー除去植皮術_術前デザイン人さし指

After

刺青・タトゥー除去植皮術_術後人さし指
症例
指のタトゥー除去・植皮術
治療内容
太腿から皮膚を採取し、タトゥー部分に植皮しました。
リスク
手や指への手術は、手術によって腱などが損傷してしまうと動かなくなることがあります。
その他、切除することで、痛みや出血を伴います。
費用
440,000円

ドクターズコメント

指のタトゥー除去について

指の場合など、部位によっては簡単に縫縮(縫って閉じる)ことができないことがあります。なぜなら、指の動きに支障が出る可能性があるためです。したがって、手術は皮膚移植を用いた植皮術を用いることも多いと思います。

指は日常的によく使い動かします。非常にデリケートで、難易度が高いこともあり、手の診療に慣れている医師(形成外科医)を選びましょう。

日本形成外科学会専門医
医療法人社団 聡明会 理事長

田牧 聡志

  • 術前

    術前

    幅は2cm程度あり一期的(一度で)に切除することは困難と思われたため、連続切除(2回以上に分けて切除する)か植皮術をお勧めしました。

    時間的な制限もあることから、一度で全切除して左の大腿部(太もも)からの皮膚移植を行いました。

  • 術前デザイン

    術前デザイン

    刺青のぎりぎりを切除しました。パラテノンと言う組織の上で切除することで、動きには支障を与えません。

  • 術後半年

    術後半年

    炎症が続いたため傷跡の成熟(きれいになること)にはもう少し時間が必要です。

  • 採皮部(右大腿部内側)

    採皮部(右大腿部内側)

    採皮(採取部位)創部も奇麗に治っております。

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二の腕のタトゥー除去:削皮術とレーザー照射

年齢:30代

30代男性で、右肩部(上腕)の非常に大きな刺青の症例です。お子様に気が付かれないようにと、「とにかく無くしたい!」との希望で受診されました。

Before

タトゥー除去_アブレーションとレーザー_術前

After

タトゥー除去_アブレーションとレーザー_1年後
症例
二の腕のタトゥー除去:削皮術とレーザー照射
治療内容
専用の機械で皮膚の表面を削る削皮とレーザー照射によるタトゥ除去
リスク
体液漏出による脱水、出血、そして、最大のリスクが肥厚性瘢痕やケロイドです。
費用
792,000円

ドクターズコメント

削皮術について

削皮術は大きな刺青に対して行うことが多い手術ですが、火傷(熱傷)を作る作業となります。命の危険を伴う非常に危険な手術になりますので、面積当たりの体液漏出の危険性やケロイドや肥厚性瘢痕などの術後の経過を熟知している「熱傷学会専門医」の資格を持った医師による手術をお勧めします。

日本形成外科学会専門医
医療法人社団 聡明会 理事長

田牧 聡志

  • 術前

    術前

    単色の龍の刺青です。大きさは、28cm × 20cmでした。

  • 術後2ヶ月

    術後2ヶ月

    赤くただれている印象がありますが、これは経過としては良好になります。

  • 1年後

    1年後

    刺青があった部分の皮膚は白く成熟しています。非常にきれいに整っています。

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ひじ関節のタトゥー除去:切除術

年齢:30代

女性の左ひじのタトゥー切除の非常に難しい症例です。
左の上腕から肘を超え、前腕にまで達しています。大きさは21cm×11cmでした。
肘の屈曲障害(曲がらない)などの障害を残す可能性が高く、慎重に手術を計画しました。

Before

ひじ関節の刺青・タトゥー切除_術前

After

ひじ関節の刺青・タトゥー切除_術後6ヶ月
症例
ひじ関節のタトゥー除去:切除術
治療内容
タトゥーの部分の皮膚を切除し真皮縫合及び表皮縫合
リスク
刺青の部位によっては、関節拘縮や肥厚性瘢痕、ケロイドになる場合もあります。
費用
550,000円

ドクターズコメント

タトゥー切除の難しい症例

関節など動きが多い部分のタトゥー除去は屈曲障害(曲がらない)などの障害を残す可能性が高く非常に難しい手術となります。高度な技術を必要としますので形成外科専門医にご相談ください。

日本形成外科学会専門医
医療法人社団 聡明会 理事長

田牧 聡志

  • 術前

    術前

    術前の評価としては、左肘関節に掛かる大きな姿勢に対して、関節の動きを妨げないようなデザインをしなければなりません。

  • デザイン

    デザイン

    関節からなるべく遠い位置に、どの程度の回数で、それぞれどの程度切除するべきなのかを検討しました。

  • 1回目手術の術後3ヶ月

    1回目手術の術後3ヶ月

    この時点では、腕が曲がらないなどの障害は考えることはないようです。

    2回目の切除のデザインです。

  • 3回目手術 2週間後

    3回目手術 2週間後

    くびれているところは肘関節の少し肩側です。最もきついところでした。
    この部分が関節の曲がりに影響を与えていないか非常に心配でしたが、問題ありませんでした。
    盛り上がっているのは、傷に緊張を与えないような特殊な縫合法(真皮縫合)です。皮膚が荒れているようですが、テープを剥がしたばかりなので、テープの跡も残っています。テープは痒かったようです。

  • 術後6ヶ月

    術後6ヶ月

    タトゥー切除による関節の拘縮(関節が上手く動かないこと)の可能性が最大の課題でしたが、全く生活に制限はないようです。

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