陥没乳頭の症例一覧

陥没乳頭の症例(保険診療)

年齢:20代

ティーズクリニックでは、年間約180件の陥没乳頭手術を行っております。
重症度分類ではGrade2(※1参照)となります。 症例は術前診断が非常に重要になります。術前診断に基づき手術は「保険診療」か「自由診療」が決まります。当院では重症度分類がGrade1(※2参照:仮性陥没症例)の場合は、保険診療での手術を受けることができません。
※1Grade2は「乳頭は乳輪の中に折り込まれていて、手による圧の刺激によって立ち上がる。」レベルです。
※2Grade1は「乳頭は平坦であり、手による簡単な刺激によって立ち上がる。」レベルです。

Before

陥没乳頭術前

After

陥没乳頭手術3ヶ月後
症例
陥没乳頭手術(この症例は中等度の症例)
治療内容
乳頭を二つに割って入り、縮まってしまった乳管に達した後、異常な乳管を分割および伸展して引き伸ばすことで、高さを得ます。その後、横に広げる手法を用いて乳頭自体を大きく、乳頭の陥没を修正していきます。術後には、当院の特殊パッドを用いて保護を行うことで再発予防に努めます。
リスク
術後変形、血管損傷および乳頭下血腫による乳頭壊死の可能性

料金
3割自己負担

ドクターズコメント

手術件数は年間で約180症例

ティーズクリニックでは、陥没乳頭を多く扱っております。陥没乳頭形成術は、妊娠適齢期の患者に限り保険適応となっております。
原則、保険診療ですが、妊娠と関連のない症例は自由診療となります。
診察時には、全症例、女性看護師・女性看護助手が同席いたしますのでご安心ください。

日本形成外科学会専門医
医療法人社団 聡明会 理事長

田牧 聡志

陥没乳頭の症例の経過

  • 術前の診察

    術前の診察

    診断:指を用いてつまみ上げると引き上がるけれどもすぐに戻ってしまうため、重症度としてはGrade2である中等度の症例です。

  • 陥没の方向について

    陥没の方向について

    乳頭の陥没の影響から中心は変形しある一定の方向を向いていますが、多くの症例が30度程度の傾きを示します。その変形の方向を確認した上でデザインしてきます。

  • 乳頭のデザイン

    乳頭のデザイン

    デザインです。方向を確認した上で、Y字を2つくっ付いたようなデザインで細い線を描いて行きます。
    引き伸ばされて立ち上がった乳頭は戻りが無いように、根元を解ける糸で縫合して固定します。この縫合は非常に重要となり、再発の予防にも影響を与えます。
    術後には、しっかりと保護を行うようにしていますので、出来上がった乳頭はご自身でしっかりと守りましょう。

  • 手術後3ヶ月

    手術後3ヶ月

    手術から3ヶ月後の状態です。非常に安定しています。
    乳頭を形成(作成)する手術でありながら、最大の問題点であるのが部分的な乳頭壊死です。手術を丁寧に行い、予防策を加えることで極力起きないように努めていますが、血流障害や感染による部分壊死の可能性はあります。しかしながら、乳頭全部が無くなる症例は、当院では今までありません。

陥没乳頭の施術はこちら

萎縮を伴う陥没乳頭(保険適用)

年齢:20代

標準の重症度分類では、中等度Grade2(下記※1参照)となりますが、乳頭の皮膚や皮下組織が正常よりも足りない「萎縮」があるため重症であるGrade2+(下記※2参照)と扱われる陥没乳頭の患者様です。世界標準で用いられている重症度分類では、すべての症例が表すことができないため当院では状況に応じて重症度を判定し手術適応を決定しております(下記※3参照)。
※1Grade2は「何とかピンセットなどで引き上げると整復できるが、離すと陥没する」レベルです。
※2Grade2+の「+」表記は「皮膚や乳管等の組織が標準的な大きさや量に達していない」状態への表記であり、Grade2より更に重症となります。
※3Grade1.5は「慣れた医療従事者が何とか徒手的(手指を用いて)に引き上げると整復できるが、離すとすぐに再陥没する」の重症度レベルですが、ティーズクリニックではGrade 1.5から保険適用での陥没乳頭手術をしております。

Before

萎縮を伴う陥没乳頭 術前

After

萎縮を伴う陥没乳頭 8ヶ月後
症例
萎縮を伴う陥没乳頭の手術
治療内容
乳頭を二つに割って入り、縮まってしまった乳管に達した後、異常な乳管を分割および伸展して引き伸ばすことで、高さを得ます。この症例は元々皮膚が足りないため、横に広げる手法を最大限生かして乳頭自体を大きく広げていきます。縦と横に広げて陥没を修正していきます。術後には、当院の特殊パッドを用いて保護を行うことで再発予防に努めます。
リスク
術後変形、血管損傷および乳頭下血腫による乳頭壊死の可能性

料金
保険適用

ドクターズコメント

萎縮を伴う陥没乳頭

乳管や乳腺の萎縮が伴う場合は、手術も難しいのですが、手術後の患者様自身での乳頭保護のケアも重要です。
重度の陥没乳頭なども扱っておりますのでご相談ください。
診察時には、全症例、女性看護師・女性看護助手が同席いたしますのでご安心ください。

ティーズクリニックでは田牧院長が年間180症例以上の陥没乳頭手術をしております。

日本形成外科学会専門医
医療法人社団 聡明会 理事長

田牧 聡志

萎縮を伴う陥没乳頭
(保険適用)の経過

  • 術前の診察

    術前の診察

    陥没乳頭の重症度(標準)としてはGrade2です。
    診断:実際には皮膚や皮下組織が足りない状況であり、強く戻ろうとしています。皮膚が十分に足りていないため組織の萎縮があるとして、Grade2+になる患者様です。

  • 手術後7ヶ月

    手術後7ヶ月

    術後の経過ですが。萎縮を認め重症な症例ですから、患者様ご自身による術後ケア「乳頭保護」は非常に重要です。当院が開発サポートもした専用パッド「プチパッド」(カネソン社製)で保護していただいています。

  • 手術後8ヶ月

    手術後8ヶ月

    手術から8ヶ月後でプチパッド保護が終了した状態です。しっかりと乳頭が出来上がっています。乳頭は形的にも首(乳首)ができています。

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比較的軽い陥没乳頭症例(保険適用)

年齢:20代

重症度は余り高くない軽度であるGrade1.5の症例です。
重症度分類のGrade1.5とは「慣れた医療従事者が何とか徒手的(手指を用いて)に引き上げると整復できるが、離すとすぐに再陥没する」(※1参照)状態となります。
※1ティーズクリニックではGrade 1.5から保険適用での陥没乳頭手術をしております。

Before

陥没乳頭症例グレード1.5 術前

After

陥没乳頭症例グレード1.5 術後
症例
重症度はそこまで高くはないが、授乳をするために保険適用となる陥没乳頭症例
治療内容
乳頭を二つに割って入り、縮まってしまった乳管に達した後、異常な乳管を分割および伸展して引き伸ばすことで、高さを得ます。その後、横に広げる手法を用いて乳頭自体を大きく、乳頭の陥没を修正していきます。術後には、当院の特殊パッドを用いて保護を行うことで再発予防に努めます。
リスク
術後変形、血管損傷および乳頭下血腫による乳頭壊死の可能性

料金
保険適用(3割負担)

ドクターズコメント

当院では女性スタッフによる手術、案内そして指導

ご希望があれば女性医師による手術もお受けしております。また、陥没乳頭の診察の際は、全症例、女性看護師・女性看護助手の案内によってすすめております。
陥没乳頭は再発が起こりやすい疾患と言われていますが、当院では、術後ケアまで含めてトータルで再発予防をしており、再発症例数は年間1-2例あるかどうかです。では「再手術は無いのですか?」となると、年間数例が「再手術」の対象となります。しかしながら、当院での「再手術」は、元に戻ったために行う手術ではなく、授乳に向けてより良い形態を求めての手術となります。
詳しくは、受診の際にお問い合わせください。

また、軽症から最重度の陥没乳頭まで、扱っておりますのでご相談ください。
ティーズクリニックでは田牧院長が年間180症例以上の陥没乳頭手術をしております。

日本形成外科学会専門医
医療法人社団 聡明会 理事長

田牧 聡志

比較的軽い陥没乳頭症例(保険適用)の経過

  • 術前の診察

    術前の診察

    陥没乳頭の重症度分類では、余り高くない軽度のGrade1.5の症例です。
    診断:本症例は慣れた医療従事者が何とか手指を用いて引き上げると整復(乳頭の出た状態)できますが、離してしまうと直ぐに乳頭が陥没して元の状態に戻ってしまい、診断としてはGrade1.5となります。
    詳細な術前評価:外観(視診)では完全に乳頭は埋もれてしまった典型的な形状でした。また陥没の強さを特殊な方法で確認すると、強くは引き込まれてはいなく何とか引き出すことができる様子でしたが、離すと簡単にさっと引き込まれてしまう状態でした。
    乳管の状態はしっかりとした乳管が認められたため、手術により進展され術後の授乳機能は十分に発揮される可能性があると判断しました。

  • 手術後7ヶ月

    手術後7ヶ月

    重症度は保険が適用されるレベルでは比較的軽症ですが、術後半年以上経過しても引き戻りがとても強かった症例でした。
    陥没乳頭の手術は、患者様ご自身による術後ケア「乳頭保護」も非常に重要です。当院が開発サポートもした専用パッド「プチパッド」(カネソン社製)で保護していただきます。

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最重症の陥没乳頭(保険診療)

年齢:20代

手指やピンセットでは乳頭が全く出てこなく、内部の状況も全く解らない最重度Grade3の陥没乳頭の患者様です。
重症度分類としては重症のGrade3(※1参照)としましたが、更に乳頭の皮膚や皮下組織が正常よりも足りない「萎縮」が想定されるため最重症であるGrade3+(下記※2参照)と扱われる陥没乳頭の患者様でした。
※1Grade3は「乳頭は乳輪の中に折り込まれていて、手による圧の刺激によって立ち上がることが無い。」レベルです。
※2Grade3+の「+」表記は「皮膚や乳管等の組織が標準的な大きさや量に達していない」状態への表記であり、Grade3より更に重症となります。

Before

重度の陥没乳頭 術前

After

重度の陥没乳頭 術後18ヶ月
症例
最重度の陥没乳頭
治療内容
糸を掛けて何とか引き出した後に、乳頭を二つに割って入り、縮まってしまった乳管に達した後、異常な乳管を分割および伸展して引き伸ばすことで、高さを得ます。その後、横に広げる手法を用いて乳頭自体を大きく、乳頭の陥没を修正していきます。術後には、当院の特殊パッドを用いて保護を行うことで再発予防に努めます。
リスク
術後変形(乳頭が大きくなりすぎる可能性、切開部の瘢痕が目立つ可能性)、血管損傷および乳頭下血腫による乳頭壊死の可能性

料金
保険診療

ドクターズコメント

重度の陥没乳頭

重症度によってリスクは変わります。再発を予防するため、重症度が高ければそれだけ手技も複雑になり、血管損傷のリスクが上がるからです。
当院では、多くの症例を経験し、リスク軽減に努めていますが、一つの回答は、丁寧な手技となります。攻めるとことは攻め、守るところは守ります。
診察時には、全症例、女性看護師・女性看護助手が同席いたしますのでご安心ください。

ティーズクリニックでは田牧院長が年間180症例以上の陥没乳頭手術をしております。

日本形成外科学会専門医
医療法人社団 聡明会 理事長

田牧 聡志

重症の陥没乳頭
(保険診療)の経過

  • 術前の診察

    術前の診察

    陥没乳頭の重症度としては最も重いGrade3+の症例です。
    初診時の診察(視診・触診)では乳頭の状態は全く分かりませんでした。組織の萎縮が伴っているため、乳頭は奥深くに沈み込んでいて。結果として手術によらなければ乳頭は出てこないと診断しました。

  • 手術後6ヶ月

    手術後6ヶ月

    手術後は、衣類による乳頭への圧迫で。乳頭が元に戻らないようにしっかりと「乳頭保護」が必要があります。当院が開発サポートもした専用パッド「プチパッド」(カネソン社製)で保護していただきます。
    日々のケアがとても重要なのです。

  • 手術後9ヶ月

    手術後9ヶ月

    手術から9ヶ月後の状態です。安定しています。一旦この状態で完成となります。少し大きい印象があるようで、ご本人もそのように訴えておりました。

  • 手術後18ヶ月

    手術後18ヶ月

    本症例の場合は非常に大きく出来上がってしまったため、手術から術後15ヶ月で縮小術を行いました。(下記※3参照)

    ※3尚、当院では・・・
    術後1年程度経過した時点で、以下①~③のような場合には、患者様と相談の上で保険診療内で修正術を行うこともあります。
    ①乳頭が予想以上に大きく形成された場合
    ②瘢痕組織が目立ってしまい肥厚している場合
    ③形態が悪く、少しの修正で改善が見込める場合

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陥没乳頭再発の手術(他院修正)

年齢:30代

他院にて10年前手術して再発し、授乳が心配で受診されました。
左の乳頭は正常であり、右の乳頭のみが、術前評価としてGrade1.5(※1参照)でありました。乳管自体はしっかりと触知することができて、乳頭組織の萎縮は認めませんでした。

※1 Grade1.5は「慣れた医療従事者が何とか徒手的(手指を用いて)に引き上げると整復できるが、離すとすぐに再陥没する」の重症度レベルです。ティーズクリニックではGrade 1.5から保険適用での陥没乳頭手術をしております。

Before

陥没乳頭再発の手術(他院修正) 術前

After

陥没乳頭再発の手術(他院修正) 術後
症例
他院での術後に再発した陥没乳頭症例
治療内容
再発症例であっても手術は同様に行われます。乳頭を二つに割って入り、縮まってしまった乳管に達した後、異常な乳管を分割および伸展して引き伸ばすことで、高さを得ます。再発症例では組織が固くなってしまっていて損傷しやすいため慎重に分割していきます。その後、酒井法独特の横に広げる手法を用いて、乳頭自体を大きく、乳頭の陥没を修正していきます。
リスク
術後変形、血管損傷および乳頭下血腫による乳頭壊死の可能性

料金
保険適用(3割負担)

ドクターズコメント

陥没乳頭の再発

陥没乳頭は再発率が高いため、経過を観察していくことが非常に重要です。状況に応じて術後1年から1年半も要することもあります。一度手術をしたら「はい終了!」と思っている方は、当院への受診はお控えください。

診察時には、全症例、女性看護師・女性看護助手が同席いたしますのでご安心ください。

ティーズクリニックでは田牧院長が年間180症例以上の陥没乳頭手術をしております。

日本形成外科学会専門医
医療法人社団 聡明会 理事長

田牧 聡志

陥没乳頭再発の手術
(他院修正)の経過

  • 術前の診察

    術前の診察

    陥没乳頭の重症度分類では、比較的軽度のGrade1.5の症例です。
    診断:右乳頭が、術前評価としてGrade1.5であり、用手的に工夫して刺激することで何とか、乳頭は立ち上がりましたが、手を離すとするに戻ってしまう状態でした。そのため、乳頭組織の萎縮は認めることはありません。
    また、乳管自体もしっかりと触知することができました。
    (左の乳頭は正常でした。)

  • 術後3ヶ月

    術後3ヶ月

    術後の2週間から本格的に吸引効果のある(当院が開発サポートもした専用パッド)「プチパッド」(カネソン社製)を使用開始していますが、特に問題もなく経過しています。手術による切開部の瘢痕が少し横方向でわかりますが、長い時間で消失して消えていくこともあります。

  • 術後6ヶ月

    術後6ヶ月

    形態的にはほぼ完成ですが、安定化を図るために当院が開発サポートもした専用パッド「プチパッド」(カネソン社製)で保護を継続していきます。

  • 術後9ヶ月

    術後9ヶ月

    完全に安定しているようであり、この時点で専用パッドは終了しています。

  • 術後13.5ヶ月(修正術後3カ月)

    術後13.5ヶ月(修正術後3カ月)

    術後10ヶ月半で、修正術を行った後の状態です。
    形態も良く、これにて終診としました。

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