陥没乳頭とは

ティーズクリニックでは陥没乳頭の「保険適用」(※)での手術治療を行なっております。
※保険適用は将来的に授乳が困難な場合のみとなります。

乳頭(乳首)が平坦であったり、先が窪んでいる状態を「陥没乳頭」または「陥没乳首」と言います。
指などによる刺激で容易に出るものを「仮性の陥没乳頭」、搾乳器などの強い刺激を与えても出てこないものを「真性の陥没乳頭」と、呼ばれることもあります。
仮性の場合は問題が無いことが多いですが、真性である場合は授乳がしにくかったり、炎症を起こしたしすることもあります。
女性医師の診療と手術は水曜日となります。女性医師ご希望の場合はご予約の際にお伝えください。

こんな方におすすめ

  • 陥没乳頭の手術をしたが、再発してしまった
  • 乳頭(乳首)の状態が以下に該当している
  • ・完全に陥没していて授乳できるか心配
  • ・凹んでいるように見える
  • ・先端が全く見えない
  • ・刺激しても十分に高さがでない
  • ・平坦であり刺激しても変化がない
  • ・とても小さい
  • 術後にしっかりと術後経過を診てもらいたい
  • 手術を含めて丁寧な対応をしてもらいたい
  • 日本形成外科学会の専門医に手術して欲しい

陥没乳頭がもたらす見た目の悩みと日常生活への影響

陥没乳頭は、単に「乳頭がへこんでいる」という状態だけではありません。多くの方が、その見た目によって、心の中で様々な悩みを抱え、日常生活に少なからず影響を受けていらっしゃいます。

例えば、温泉やプール、ジムなどの更衣室で人目が気になり、リラックスして過ごせない、というお声をよく耳にします。あるいは、パートナーとの親密な時間において、ご自身の体型に自信が持てず、デリケートな悩みを打ち明けにくいと感じる方も少なくありません。

また、薄手のブラウスやTシャツなど、特定のファッションを選ぶ際に躊躇してしまうといった声もよく聞かれます。些細なことのように思えるかもしれませんが、こうした小さな悩みが積み重なり、自己肯定感の低下に繋がってしまうこともあります。

ティーズクリニックでは、陥没乳頭が患者様の心に与える影響を深く理解しています。私たちは、単に乳頭の形を整えるだけでなく、患者様がこうした精神的なお悩みから解放され、自信を持って毎日を過ごせるよう、真摯にサポートしたいと考えています。どんな些細なことでも構いませんので、どうぞ安心してご相談ください。

陥没乳頭の原因

片側だけの陥没乳頭 – 左右差の原因と影響

陥没乳頭は両側性に起こることが多いとされていますが、中には片側だけが陥没しているケースも存在します。これは、乳腺の発達の左右差や、乳管の成長のアンバランスなどが原因であると考えられます。

片側のみの陥没乳頭の場合、以下のような影響が考えられます。

見た目の左右差による悩み:

左右で乳頭の形や高さが異なることで、温泉や着替えの際に見た目を気にしてしまうことがあります。

授乳時の困難:

特に授乳期には、陥没している側の乳頭が吸い付きにくく、授乳に苦労したり、乳腺炎のリスクが高まることがあります。

ティーズクリニックでは、片側だけの陥没乳頭でお悩みの方に対しても、丁寧な診察とカウンセリングを行い、左右のバランスを考慮した最適な治療法をご提案いたします。見た目の改善はもちろん、授乳機能への配慮も欠かしませんので、どうぞお気軽にご相談ください。

陥没乳頭の原因は、乳腺で作られた母乳を乳頭(乳首)まで運ぶための乳管が、成⻑に追いつかず短いことにより起こるといわれています。
女性の数%程度に陥没乳頭は起こるとも言われています。
90%は両側性と言われ、片側のみの陥没乳頭は少ないようです。
思春期になる頃に気が付くことが多いようです。

陥没乳頭のタイプ別解説:軽度・中度・重度の見分け方とそれぞれの特徴

ご自身の陥没乳頭がどの程度のものか、気になる方もいらっしゃるでしょう。当院では、国際的な分類(Grade1〜3)に加え、乳頭組織の「萎縮」などの評価も考慮し、よりきめ細やかにタイプを分類しています。ご自宅でもできる簡単な見分け方と、それぞれのタイプの特徴をご紹介します。

《陥没乳頭の分類》
Grade1
(軽度:仮性の陥没乳頭に相当)

《特徴》
乳頭は平坦に見えますが、指で軽くつまんだり、寒さなどの刺激を与えたりすると、容易に乳頭が外に出てきます。出てきた乳頭は、ある程度の高さを保ちます。

《影響》
授乳は比較的スムーズにできることが多いですが、見た目を気にされる方が多いです。

《治療の検討》
美容的な改善を希望される場合は、自由診療での手術が検討されます。

Grade2
(中度:真性の陥没乳頭に相当)

《特徴》
乳輪の中に乳頭が常に折り込まれていて、通常の状態では乳頭が見えません。指で強くつまんだり、圧迫したりすると一時的に出てくることもありますが、すぐに元に戻ってしまいます。

《影響》
授乳が困難になる可能性が高く、乳頭の根元に汚れが溜まりやすく、炎症や臭いの原因となることがあります。

《治療の検討》
手術による治療が推奨されます。乳管温存を意識した手術で、機能改善と見た目の改善を目指します。

Grade3
(重度:真性の陥没乳頭に相当)

《特徴》
乳頭が完全に乳輪の中に埋没しており、指で強くつまんだり、圧迫したりしても、全く出てこない状態です。乳頭組織自体が萎縮しているケースも多く見られます。

《影響》
授乳は非常に困難、または不可能です。衛生面の問題(炎症、感染症)も起こりやすくなります。

《治療の検討》
手術による根本的な治療が不可欠です。重度の場合でも、当院では患者様の状態に合わせた最適な術式で改善を目指します。

ご自身の乳頭がどのタイプに該当するかご不明な場合でも、まずは一度当院へご相談ください。専門医が丁寧に診察し、正確な診断と最適な治療法をご提案いたします。

手術の適応

成人しても、陥没の状態が持続する場合に、手術することをお勧めしています。
保険手術の適応としては、出産後に授乳が可能であるかどうかで決まりますので、受診時に医師の判断が必要となります。

陥没乳頭チェック

▫️刺激を与えることで乳頭(乳首)が出てくるが、時間が経過すると飛び出していた乳頭(乳 首)が元の凹んだ状態になる

⇨上記は、仮性の陥没乳頭ですので、手術は自由診療となります。乳首から母乳を直接授乳 することができますが、見た目が気になって悩む方もいます。

▫️乳頭をどんなに刺激しても、乳頭が全く出てこない

⇨真性の陥没乳頭です。将来、乳首から母乳を直接授乳することができません。見た目だけでは なく機能としても問題がある場合もあります。

陥没乳頭のセルフケア:吸引器やマッサージの効果と限界

陥没乳頭の改善を目指し、市販の吸引器やご自身でのマッサージを試されている方もいらっしゃるかもしれません。軽度の陥没乳頭(仮性陥没乳頭)では、これらのセルフケアで一時的に改善が見られることもありますが、以下のメリット・デメリットをしっかりと把握することが重要です。

メリット

手軽に始められる、手術への抵抗がある方でも試しやすい。

デメリット及び注意点

  • 真性の陥没乳頭には効果は限定的となります。
  • 継続的な使用が必要であり、やめると元に戻ってしまうことが多いです。
  • 無理な力を加えることで、乳頭や乳腺を傷つけてしまうリスクがあります。
  • 感染症のリスクを高める可能性も指摘されています。

ご自身でのケアに限界を感じたり、より確実な改善を望む場合は、専門医による診断と治療をご検討ください。

陥没乳頭の治療法

実際の治療法として、当院で行っている方法が「酒井法」です。

酒井法(I法) 乳頭(乳首)を二つに割って、縮まってしまった乳管を皮膚から引き離すことで乳頭の陥没を修正します。
形成外科専門医施設である当院で酒井法を行う場合でも、再発のリスクはあります。
また、再発を極力なくすためにも術後のケアが非常に重要となりますので、患者さんの協力も必要となります。
その際のリスクや可能性、また術前に、再発時にどのような対処方法があるかも、しっかりと説明いたします。

授乳を考えている方の陥没乳頭手術:乳管温存にこだわった治療

お子様を授かる予定のある方、すでに授乳中の方にとって、陥没乳頭の手術が授乳に与える影響は非常に重要な関心事であると存じます。
当院の『酒井法』は、可能な限り乳管を温存するよう配慮した術式です。乳管を温存することで、術後の授乳機能への影響を最小限に抑え、スムーズな授乳を目指すことが可能です。

もちろん、患者様お一人お一人の乳頭の状態によって乳管の損傷リスクは異なりますが、事前の診察で詳しくご説明し、授乳の可能性を最大限に引き出すための方法を共に検討いたします。
乳管温存に実績のある当院で、安心してご相談ください。

陥没乳頭手術のリスク

①術後の変形:術後に乳頭が変形(coffee-beans様変形)してしまうことがあります。状況に応じて再手術を行うことで対応します。
授乳できる形態(形)にすることが目的となりますので、ある程度の変形の可能性をご理解頂いております。

②陥没の再発:陥没乳頭の手術「陥没乳頭形成術」は、再発リスクの高い手術と考えられております。
10%の確率で再発するということも言われていますので、慎重に手術を行う必要があります。再発した場合、陥没が強い場合は再度の手術も行います。

③乳頭壊死:稀ですが血流障害が起こり乳頭が一部死んでしまう可能性もあります。

陥没乳頭手術後の後戻り:再発させないための当院の対策と術後ケアの重要性

陥没乳頭の手術は、再発のリスクが指摘されることも事実です。しかし、当院ではそのリスクを最小限に抑えるための様々な工夫を凝らしています。

当院の再発対策

▫️豊富な経験を持つ専門医による精密な手術手技

⇨乳管の損傷を予防する方法は少ないのが実情ですか、できるだけ丁寧に剥離・分離を行うことで損傷を予防していきます。

▫️手術中の確実な固定

⇨異常な乳管からの力を分散させ再発を予防するために、乳頭の根元では固定縫合を行います。

術後ケアの重要性

  • 手術の成功には、術後の適切なケアが不可欠です。乳頭が安定するまでの間、患者様ご自身によるケアが非常に重要となります。
  • 当院では、開発サポートもした専用パッド『プチパっと』を用いた保護の指導を徹底し、再陥没を防ぎます。
  • 看護師が術後ケアの方法を丁寧に指導し、患者様の疑問や不安を解消しながら、長期的なサポートを行います。

万が一、再発の兆候が見られた場合でも、早期にご相談いただくことで適切な対応が可能です。どうぞご安心ください。

当院が陥没乳頭治療で選ばれる理由

デリケートな乳頭の悩みだからこそ、クリニック選びは非常に重要です。ティーズクリニックは、機能性と見た目の両面から、患者様の『なりたい』をサポートします。当院が多くの患者様から選ばれる理由をご紹介します。

1.年間180症例以上の豊富な実績と日本形成外科学会専門医による確かな技術

当院院長は、年間180症例以上(2023年実績)の陥没乳頭手術を手がけており、その豊富な経験と知識は、様々なタイプの陥没乳頭に対応できる強みです。日本形成外科学会専門医として、乳頭の解剖を熟知し、機能と美容の両面を考慮した最適な手術計画をご提案します。他院での再発症例や、重度の陥没乳頭でお悩みの方も、どうぞご安心ください。

2.授乳への影響を最小限に抑える「乳管温存」へのこだわり

特に将来の授乳をご希望される患者様にとって、手術が授乳に与える影響は大きな不安要素でしょう。当院では、可能な限り乳管を傷つけずに乳頭の陥没を修正する「酒井法」を、豊富な経験に基づき丁寧に行います。術後の授乳可能性を最大限に高めるため、乳管温存に細心の注意を払った治療計画をご提案いたします。

3.再発リスクを低減する手術手技と徹底したアフターケア

陥没乳頭手術は再発のリスクが指摘されることもありますが、当院ではそのリスクを最小限に抑えるための工夫を凝らしています。

強固な乳頭形成

手術では、単に引き出すだけでなく、乳頭が戻らないように根元をしっかり固定する技術を徹底しています。

オリジナルパッドによる術後ケア

当院も開発に協力した専用パッド「プチパっと」を用いた術後ケアを徹底指導し、乳頭が安定するまでサポートします。これにより、物理的な保護と適切な圧迫で再陥没を防ぎます。

綿密な術後フォロー

術後翌日からのシャワー、定期的な診察で、患者様のお悩みに寄り添いながら、長期的な安心感を提供します。

4.女性看護師による診療サポートで安心できる環境

陥没乳頭というデリケートな部位の悩みだからこそ、異性には相談しにくいと感じる方もいらっしゃるでしょう。当院では、診察室へは女性看護師・女性スタッフのみでご案内します。医師が診察する際は、診療ベッドに横になり乳頭を出した状態(乳房全体はタオルでカバーされています)で、乳頭のみの診察を行います。

乳頭診察直後、医師のみ診察室から退室します。必ず女性看護師・女性スタッフが同席していますので、プライバシーに配慮した環境で、安心してご相談いただけます。着衣を終わらせたのち、医師は再入室して診断結果や手術の説明を行います。

5.保険適用と自由診療、患者様に合わせた最適な選択肢の提案

陥没乳頭の手術は、状態によっては保険適用となる場合があります。当院では、患者様の症状を正確に診断し、保険適用の可否を明確にご説明いたします。費用に関する不安を解消し、患者様のご希望と経済的な負担を考慮した上で、保険診療・自由診療の最適な選択肢をご提案いたします。

症例紹介

他院で10年前に陥没乳頭手術をされた患者様です。引き上げるのが難しくGrade1.5と(※1参照)と判断しました。
陥没乳頭は早期に再発してしまい、再手術を希望され当院に受診されました。再発症例の場合であっても、保険適応であるかどうかは術前診断により確定します。
※1Grade1.5は「慣れた医療従事者が何とか徒手的(手指を用いて)に引き上げると整復できるが、離すとすぐに再陥没する」の重症度レベルです。ティーズクリニックではGrade 1.5から保険適用での陥没乳頭手術をしております。

陥没乳頭再発の手術 術前
陥没乳頭再発の手術 術後
術前と術後の比較
症例
陥没乳頭再発の手術
治療内容
再発症例であっても手術は同様に行われます。乳頭を二つに割って入り、縮まってしまった乳管に達した後、異常な乳管を分割および伸展して引き伸ばすことで、高さを得ます。再発症例では組織が固くなってしまっていて損傷しやすいため慎重に分割していきます。その後、横に広げる手法を用いて乳頭自体を大きく、乳頭の陥没を修正していきます。術後には、当院の特殊パッドを用いて保護を行うことで再発予防に努めます。
リスク
術後変形、血管損傷および乳頭下血腫による乳頭壊死の可能性

料金
保険適用(3割負担)

陥没乳頭再発の手術の経過

  • 術前の診察
    術前の診察

    陥没乳頭の重症度としては余り高くないGrade 1.5症例です。
    診断:再手術では、術前診断は難しいこともあります。何度か刺激をすると指を用いて何とか引き上げられるため重症度分類ではGrade1.5と判断しました。
    乳管は、他院による術後の再発症例であるためか(若干固くなっていて)乳管を蝕知することもできず評価はできませんでした。

  • 乳頭のデザインから手術へ
    乳頭のデザインから手術へ

    デザインです。Y字が2つ向かい合った様な細い線でデザインをして行きます。
    手術は、縮まってしまった固くなった乳管を分割しそれぞれを引き離すことで、乳管の伸展を柔軟にします。更に横方向(円周方向)にも処理を施して、陥没を修正していきます。
    そして、引き伸ばされて立ち上がった乳頭は戻りが無いように、根元を解ける糸で縫合して固定します。
    術後には、固い素材を用いてせっかく立ち上げた乳頭が潰れないようにしっかりと保護を行うようにしています。

  • 手術後6ヶ月
    手術後6ヶ月

    手術から6ヶ月後の状態です。
    再手術の陥没乳頭の術後は、患者様ご自身による術後ケア「乳頭保護」が非常に重要です。当院が開発サポートもした専用パッド「プチパっと」(カネソン社製)で保護は非常に重要です。 結果的に、切開の痕もほとんど残ることもなく、きれいな術後になりました。乳頭もしっかりと立ち上がり再々発はありませんでした。

陥没乳頭の再発

当院には他院で陥没乳頭の手術をして再発した患者様も数多く来院されます。軽症から最重度の症例、また他院での再発症例など多くの陥没乳頭を扱っておりますのでご相談ください。
診察時には、全症例、女性看護師・女性看護助手が同席いたしますのでご安心ください。

ティーズクリニックでは田牧院長が年間180症例以上の陥没乳頭手術をしております。

陥没乳頭の症例一覧へ

治療の流れ

  • Step.01

    診察

    女性看護師が診察室までご案内します。
    乳頭を診察するため、横になって乳房を出していただきます。(タオルで覆います。) 医師が入室し術前診察を行いますが、これにより乳頭の状態を確認します。(医師は乳頭の状 態のみを診察するように配慮しております。) 診察が終わり次第、医師は退室します。着衣が整い、着席したことを確認して、医師は再び入室 します。
    術前の状態を重傷度等をスライドを用いて説明しながら、治療方針、治療方法、リスクなど、詳しく説明します。
    手術を希望された場合、採血を行い、診療を終えます。もしも、ご不安なことがありましたら、お気軽にご相談ください。

  • Step.02

    手術(別日)

    女性看護師による案内で、進められていきます。
    術前写真を撮影してデザインを行います。術前写真撮る直前に医師は手術室に入室して来ます。
    局所麻酔を使用しますので、施術中の痛みは殆ど感じません。(※痛みの感じ方には個人差が ありますので、稀に痛みを感じる方もいらっしゃいます。) 麻酔が十分に効いた後に、手術を開始します。
    術後には再陥没しないように固定具を用いて保護します。
    手術時間は、両側か片側か、grade(重症度)、によって変わりますが1時間程度です。

  • Step.03

    術後

    腫れや痛みなどの状態に応じて休憩後、ご帰宅いただけます。

アフターケア

  • 術後経過

    (詳細は女性看護師が丁寧に説明します。)
    手術翌日に来院して頂き、状態を確認し、フィルムを用いてカバーします。
    これにより、術翌日から シャワー浴は可能です。
    フィルムが剥がれないように優しく洗ってください。
    フィルムによる保護期間は 1週間を要します。
    その後にはスポンジパッドや固定具による、保護が4~6ヵ月程度必要です。
    緩めのブラを着用すると 良いでしょう。

  • 術後の診察予定

    手術翌日:診察およびガーゼ保護の確認・交換(シャワー浴可能となります。)
    1週間後:創部の確認、自己処置への誘導 2週間後:抜糸、固定具へ変更
    1〜6ヶ月後:乳頭の状態確認
    9ヶ月後:再発等の確認 ※術後の通院日程・回数は患者様の状態により若干異なります。

注意事項

リスク
変形・血腫・再発・壊死
ダウンタイム
術後1週間でガーゼ保護が終了。その後固定具へ変更となります。
シャワー・入浴
シャワーは手術翌日から、浴槽への入浴は術後1週間より可能

ドクターコメント

多くの患者さんが当院を選んで下さっている以上、しっかりとした手術を行うように心がけております。また、仮性である場合(自由診療)も、真性である場合も、手術は同様に行いますから手術のリスクや合併症は同様です。どのようなタイプの方でも手術への理解を頂き、術後の生活上の注意などしっかりと守って頂き、一緒に頑張りましょう。

また、他院で陥没乳頭の手術をされて再発された方の手術も行っております。経験上、手術方法で再発率は変わってきます。当初、当院もハンモック法(三角弁を2枚作成してハンモック状に形成して吊り上げる)を用いていましたが、再発が多いため、現在は酒井法を行っています。できるだけ再発をさせないように工夫をしております。

日本形成外科学会専門医
医療法人社団 聡明会 理事長

田牧 聡志

料金表(税込価格)

陥没乳頭形成術3割自己負担
その他ご相談ください
  • 術式など手術の内容によって料金が異なりますのでカウンセリング時にご相談ください。

陥没乳頭手術の費用と医療費控除について

陥没乳頭の手術費用は、保険適用となるかどうか、また手術内容によって異なります。
当院では、保険適用となるケース(将来的な授乳困難の可能性)と、自由診療となるケースについて、カウンセリング時に詳しくご説明し、患者様にご納得いただいた上で治療を進めております。

医療費控除について

  • 陥没乳頭の手術は、一定の条件を満たせば医療費控除の対象となる場合があります。
  • 医療費控除とは、ご自身やご家族のために支払った医療費が1年間で一定額を超えた場合に、所得税の一部が還付される制度です。
  • 対象となる費用や手続き方法について、ご不明な点がございましたら、お気軽に当院スタッフまでお尋ねください。

よくある質問

Q.乳首がへこんでいます。普通の乳首にできますか。
A.当院で行っている酒井法を用いて手術(乳頭形成術)をすることで、乳首(乳頭)の形を変えることで乳首を作り上げることができます。
Q.費用はいくらですか?
A.2021年4月現在は保険適用の3割自己負担で片側22,050円です。
Q.手術時間はどの程度でしょうか。入院する必要がありますか。
A.当院では正確な手術を追及しておりますので、手術時間には余裕を持たせております。60分程度です。日帰りで手術できますので入院する必要はありません。
Q.術後の再発のリスクはありますか。
A.乳頭形成術では分類により術後の再発率が変わってきますので、はっきりとは言えませんが、再発の可能性があることは事実です。再発を極力減らすため、術後処置への患者さんの協力は欠かせません。
Q.乳首がへこんでいます。何が原因ですか。
A.乳首(乳頭)の深くにある乳管(乳管束・主乳管)が委縮していて縮こまっていることが原因です。
Q.陥没乳頭は保険適用になりますか?
A.陥没乳頭の手術が保険適用となるかどうかは、その目的と症状によって判断されます。
主に、「将来的に授乳が困難であると診断された場合」や、「乳頭のへこみが原因で、繰り返し炎症や感染症を引き起こしている」など、機能的な問題があると医師が判断した場合に保険が適用される可能性が高くなります。
一方で、主に「見た目の改善」を目的とする場合は、自由診療(保険適用外)となるのが一般的です。
当院では、診察時に患者様の状態を詳しく拝見し、保険適用の可否を明確に診断した上で、費用についても丁寧にご説明いたします。まずはお気軽にカウンセリングにお越しください。
Q.吸引器やマッサージを使った陥没乳頭のセルフケア方法は効果がありますか?
A.陥没乳頭の改善を目指し、市販の吸引器やご自身でのマッサージを試されている方もいらっしゃるかもしれません。
軽度の陥没乳頭(仮性陥没乳頭)の場合、これらのセルフケアで一時的に乳頭を引き出す効果が見られることもあります。
しかし、真性の陥没乳頭には効果が限定的であり、継続的な使用が必要で、やめると元に戻ってしまうことが多いのが現状です。また、無理な力を加えることで、乳頭や乳腺を傷つけてしまったり、感染症のリスクを高めてしまう可能性も指摘されています。
ご自身でのケアに限界を感じたり、より確実な改善を望む場合は、専門医による診断と治療をご検討ください。
Q.思春期の陥没乳頭はいつまで様子を見ていいですか?
A.

思春期は、身体が大きく成長・変化する時期であり、乳腺組織や乳管も発達途上にあります。そのため、思春期に陥没乳頭が見られる場合でも、成長と共に自然と改善したり、目立たなくなるケースも少なくありません。
しかし、以下のような場合は、一度専門医にご相談いただくことをお勧めします。

症状が改善しない、または悪化している場合

思春期が過ぎても陥没の状態が変わらない、あるいは以前よりへこみが強くなったと感じる場合。

見た目を非常に気にされている場合

陥没乳頭が原因で、精神的なストレスを感じている、コンプレックスになってしまっている場合。特に水泳や着替えなどで人目が気になる、といったお悩みがある場合。

炎症を繰り返す場合

陥没した部分に汚れが溜まりやすく、かゆみや痛み、赤みなどの炎症を繰り返す場合。

将来の授乳に不安がある場合

真性の陥没乳頭が疑われ、将来の授乳に関して漠然とした不安を抱えている場合。

早期に専門医に相談することで、適切な診断を受け、ご自身の状態を正確に把握することができます。また、治療が必要な場合でも、個々の成長段階に合わせた最適なアドバイスや治療計画を立てることが可能です。お子様のデリケートなお悩みですので、無理に受診を促すのではなく、お子様の気持ちに寄り添いながら、ぜひご家族でご検討ください。

Q.陥没乳頭は癌の前兆ですか?考えられる病気を教えてください。
A.

陥没乳頭のほとんどは、生まれつきの体質や乳管の短さなど、先天的な原因によるものです。そのため、基本的には癌の直接的な前兆ではありません。
しかし、ごく稀に、乳がんなどの乳腺疾患が原因で乳頭が陥没することもあります。特に、以下のような場合は注意が必要です。

  • 今まで出ていた乳頭が、急に陥没してきた場合
  • 陥没乳頭とともに、乳頭から出血が見られる場合
  • 乳房にしこりや皮膚のひきつれがある場合

これらの症状がある場合は、自己判断せずに、速やかに乳腺外科などの医療機関を受診し、精密検査を受けることを強くお勧めします。不安な場合は、専門医による診察で安心を得ることができますので、ご遠慮なくご相談ください。

Q.陥没乳頭の手術をすることで、乳輪の見た目も変わりますか?
A.陥没乳頭の治療は、主に乳頭そのものの形や高さを改善することを目的としています。そのため、乳頭が外に出ることで、乳輪の見た目もすっきりと見えるようになる効果は期待できます。
しかし、乳輪の大きさや色、形そのものに対する直接的な治療ではありません。
もし、乳輪の色素沈着や大きさ、形など、乳輪そのものの見た目に関するお悩みもお持ちの場合は、陥没乳頭の手術とは別の美容的な治療法(例:乳輪縮小術、レーザーによる色素改善など)が検討されることがあります。
カウンセリングの際に、乳頭だけでなく乳輪に関するお悩みも合わせてお聞かせいただければ、総合的な視点から最適なアドバイスや治療プランをご提案させていただきます。

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