美容外科 ティーズクリニック コラム筋トレで鍛えた体の女性化乳房

監修
日本形成外科学会専門医
医療法人社団 聡明会 理事長

筋トレで鍛えた体の女性化乳房

全体の見た目はすっきりされていても、Tシャツになると、あれ?ん?・・・
そして、上半身を診察すると、何と乳房がある!なんてことが多いのです。 女性化乳房は、意外や意外、脱がないとわからないものなのです。

「身長は180cmで体重は76kg、筋肉トレーニングはしっかりと週3回、ベンチプレスは100kg程度、腹筋もしまっていて、シックスパックとまではいきませんが、それなりにすっきりしています。しかしならが、大胸筋は大きいというより、乳房みたいでなんとなく垂れている。」 こんなことが良くあるのです。

原因:女性化乳房の原因とは何なのか?

女性化乳房 左胸

人の体には不要なものがありません。臓器一つ何を取っても不要なものは無いのです。
医学部ではそのように学び、認識してました。

では、男性の乳房はどうでしょうか?
機能は何ででしょうか?

・・・全く不要なものですね!

人間を含めて哺乳類は、雌の体にY染色体が入り込んで男性に変化させます。
陰茎や陰嚢も、すべて雌の組織から作られます。その一つに乳房も含まれます。

雌と違って、雄は出産しませんから、子供に母乳を与えることありませんので、不要と言わざるを得ません。
(現在では、乳房は男性にとって全く不明な臓器ですが、今後、存在意義が後に明かされることもあるかも知れません。)

力士を見ていると、ふと思います。
垂れてしまっている乳房は同じところで折れ曲がっている(infra-mammary fold)と・・・

結論的に、「発生学的」に、男性の乳房とは、雌から雄へと変化の際に残ってしまった残存組織と言うことになるのです。
そして、女性化乳房とは、その名残の組織が少し、肥大してしまったものと言えるのです。
要するに、個性として女性の胸が大きい方がいる様に、男性にも大きい方がいるということになるのです。

しかし、残念ながら胸は格好の良いとは決して言えるものではありません。

治療:脂肪吸引および乳腺切除

計画は、乳房をφ15cm(直径15センチ)の予定で行いました。
脂肪吸引量は800mlを予定したため、同量程度のtumescent液にて局所麻酔(Super-Wet法)を行いました。 結果は、吸引した脂肪は約700mlです。

 

女性化乳房手術 脂肪吸引デザイン

術前に乳腺は切除予定ではありませんでしたが、吸引中はうまく形成できていると思われます。
ただし、乳腺に炎症後の沈着が付加されていくと、思った以上に乳腺が目立ちます。

その際、当院ではほぼ無料での再手術を行っております。

脂肪吸引は、普通に吸引すればある程度は引けてきますが、コツもあります。

手術の手順

女性化乳房 脂肪吸引デザイン左胸①局所麻酔(tumescent法):しっかりと時間を掛けて行います。これにより極端に出血量を抑えることができます。
②吸引孔の作成
③吸引前のフェザリング:吸引を導入しやすいように丁寧に行います。
④最深部の剥離(ここが重要です):吸引開始の位置をここから始めるのです。
⑤全般的な吸引作業:意図的に出血を抑えられているかどうか、吸引された脂肪の色はどのようになっているかで、術後の経過も判ります。
⑥左手(非利き手)を用いてしっかりと把持をした狙い撃ちの吸引:危険を回避し確実に吸引する重要な技術です。
⑦最終仕上げ:形を決めていきます。
⑧吸引孔の縫合:特殊な方法を用いて奇麗に縫合します。抜糸は行わないように縫合が可能です。
上記の順で行ってきます。

その他、乳房外側の脂肪をどの程度まで吸引をかけていくのか、
やり難い部位をどのように行うのか、
どの程度までの基準で引いていくのか、等、簡単そうに思われる脂肪吸引ですが、実は部位毎に特徴がありコツがあるのです。

今回の症例では明らかではありませんでしたが、術前のMRIで乳腺の存在が明らかな場合は、乳腺切除が必要です(追加料金なし)。

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