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二重整形の失敗確率はどのくらい?タイプ別リスクと成功のポイント

最終更新日2025.05.21(公開日:2025.05.21)
監修者:院長 田牧 聡志(たまき さとし)

二重整形の成功のポイントを調べている女性

二重整形は比較的簡単な美容整形として人気がありますが、「失敗したらどうしよう」という不安から踏み出せない方も多いのではないでしょうか。
本記事では、二重整形の種類別の失敗確率や具体的な失敗例、そしてリスクを最小限に抑えるための選び方のポイントまで、専門医の見解をもとに詳しく解説します。適切なクリニック選びや施術法の理解を深めることで、失敗リスクを大幅に減らすことができます。
二重整形を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
正しい知識を持つことで、安心して理想の目元に近づくことができるでしょう。

二重整形の種類と特徴

二重整形には大きく分けて「埋没法」と「切開法」の2種類があります。それぞれの特徴を理解することが、失敗リスクを把握する第一歩となります。

埋没法は、まぶたを表から裏へと針と糸を通して二重のラインを作る方法です。皮膚と瞼板(けんばん)と呼ばれる組織を糸で固定することで二重のラインを形成します。メスを使わない(刺し傷だけでありメスで切らない)ため、ダウンタイム(回復期間)が短く、比較的手軽に受けられる施術です。費用も切開法に比べて安価で、一般的に10万円から受けることができます。最近では、埋没法では「DST法」や「クイック法(鶴切法:当院採用)」など、様々な施術法も登場しています。

一方、切開法は皮膚を切開して余分な皮膚や組織を除去し、解剖的に構造を変えることで二重を形成する方法です。埋没法に比べて永続的な効果が期待でき、より確実に理想の二重に近づけることができます。ただし、ダウンタイムが長く(1~2ヵ月)、費用も高額(30万円~)になる傾向があります。

基本的にはこの2つのアプローチのバリエーションと考えることができます。

どちらの施術法を選ぶかは、理想の仕上がりや、ダウンタイムの許容範囲、予算などを総合的に判断する必要があります。また、自分のまぶたの状態(厚さや脂肪の量など)によっても、適した方法は異なります。

二重整形の失敗確率はどのくらい?

二重整形の失敗確率を正確に数値化することはできませんが、施術法や施術者の技術、患者のまぶたの状態などによって大きく変わります。ここでは、一般的な傾向としての失敗確率と、各要因による差について解説します。

埋没法の失敗確率とリスク

埋没法は比較的簡単な施術ですが、その分失敗するリスクも存在します。一般的な統計では、埋没法の場合、多い順位に以下のようなリスクが報告されています:

  • ラインが取れる・元に戻る(1年以内)
  • 左右差が生じる
  • 糸による違和感や炎症

特に「ラインが取れる」というリスクは、埋没法特有の問題です。個人差がありますが、平均的には3〜5年程度で効果が薄れてくると言われています。まぶたの脂肪が多い方や、まばたきの頻度が多い方は、さらに早く元に戻るケースもあります。

また、埋没法はその性質上、微妙な左右差が生じることがあります。多くの場合、他人が気づくほどではありませんが、自分で見ると気になることもあるでしょう。

切開法の失敗確率とリスク

切開法は埋没法よりも確実性が高いものの、侵襲性も高いため、異なるリスクが存在します:
確率の多い順に

  • 腫れや内出血の長期化
  • 傷跡が目立つ
  • 左右非対称

切開法の最大のリスクは「傷跡」です。通常は目の周りのシワに紛れて目立たなくなりますが、ケロイド体質の方や、施術後のケアが不適切だった場合、赤みや盛り上がりが残ることがあります。

施術者や施設による失敗確率の違い

二重整形の失敗確率は、施術者の技術や経験によって大きく左右されます。日本美容外科学会専門医(JSAPS専門医)で二重整形の症例数が多い医師であれば、失敗率は大幅に低下します。

例えば、二重整形の経験豊富な医師の場合、著しい失敗(再手術が必要になるケース)は少ないと言われています。一方、経験の少ない医師や、形成外科や美容外科の専門教育を受けていない医師の場合、失敗率が上がることもあります。

また、施設の設備や衛生環境も結果に影響します。清潔な手術室と適切な機器を備えたクリニックでは、感染症などの合併症リスクが大幅に低減されます。

二重整形で起こりうる失敗とは?

「失敗」と一言で言っても、様々なパターンがあります。主な失敗例について、原因と対処法を含めて詳しく解説します。

左右非対称になるリスク

最も多い失敗の一つが「左右非対称」です。人間の顔は元々完全な左右対称(一般的に、右側の顔が小さく左の顔が大きい)ではないため、ある程度の差は避けられませんが、明らかに目立つ左右差は問題となります。

埋没法の場合、糸の結び方や位置のわずかな違いが、左右差として現れることがあります。切開法でも、切除する皮膚や脂肪の量に差があると、非対称になるリスクがあります。

特に注意が必要なのは、施術直後は腫れがあるため、左右差が分かりにくいという点です。腫れが引いた後(通常1〜2ヶ月後)に初めて左右差に気づくケースも少なくありません。

ラインが取れてしまうリスク

埋没法特有のリスクとして、「ラインが取れる」という問題があります。これは、固定した糸が緩んだり切れたりすることで、二重のラインが薄くなったり、完全に消失したりする現象です。

特に以下のような方は、ラインが取れるリスクが高いとされています:

  • まぶたの脂肪が多い方
  • 皮膚が厚い方
  • 激しいスポーツや顔を洗う際に目をこすりがちな方
  • まばたきの頻度が特に多い方

ラインが取れるスピードには個人差がありますが、一般的には年数が経つにつれて徐々に元に戻る傾向があります。3点留めや5点留めなど、留める箇所を増やすことで持続期間を延ばすことも可能ですが、その分違和感や腫れのリスクも増します。

腫れや内出血が長引くリスク

二重整形後の腫れや内出血は通常の反応ですが、これが予想以上に長引く場合は「失敗」と感じることがあります。

埋没法の場合、通常は3〜7日程度で腫れが引きますが、体質や施術内容によっては2週間以上続くこともあります。切開法ではさらに長く、1~2ヶ月の腫れは通常の範囲内で、完全に落ち着くまでに3ヶ月以上かかることもあります。

内出血も同様で、埋没法では1〜2週間、切開法では2〜3週間程度で消失するのが一般的です。しかし、抗凝固剤を服用している方や、血が止まりにくい体質の方は、より長期間続くことがあります。

傷跡が残るリスク

切開法では、目に見える傷跡が残るリスクがあります。通常は目の周りのシワに紛れて目立たなくなりますが、以下のような場合は傷跡が目立つことがあります:

  • ケロイド体質の方
  • 術後のケアが不適切だった場合

傷跡の赤みは通常3〜6ヶ月程度で薄くなりますが、色素沈着などで完全に目立たなくなるまでには1年以上かかることもあります。

二重整形の失敗確率を下げるポイント

二重整形の失敗リスクは、適切な準備と選択によって大幅に低減できます。以下のポイントを押さえて、成功率を高めましょう。

適切なクリニック・医師の選び方

クリニックと医師の選択は、二重整形の成功率に最も大きく影響する要素です。以下のポイントに注目して選びましょう:

1.症例数と経験

二重整形の症例が豊富な医師を選ぶことが重要です。医師のウェブサイトや初診時のカウンセリングで、これまでの症例数や経験年数を確認しましょう。特に自分の目の状態に近い症例写真があれば、仕上がりのイメージがつかみやすくなります。

2.専門性

美容外科専門医(JSAPS専門医)や形成外科専門医の資格を持つ医師を選ぶと、より安心です。専門的な教育を受けていることで、解剖学的知識や技術が担保されています。

3.口コミや評判

インターネット上の口コミサイトや知人の体験談などを参考にすることも有効です。ただし、個人差があるため、複数の情報源から総合的に判断しましょう。

4.設備と衛生環境

清潔な手術室と適切な機器を備えたクリニックを選ぶことで、感染症などのリスクを低減できます。初診時にクリニックの雰囲気や清潔感もチェックしておきましょう。

施術前のカウンセリングで確認すべきこと

充実したカウンセリングは、失敗リスクを大幅に減らすために不可欠です。以下の点をしっかり確認しましょう:

1.自分の目の状態と適した施術法

まぶたの厚さや脂肪の量、皮膚の状態によって、適した施術法は異なります。医師に自分の目の特徴を説明してもらい、最適な方法を提案してもらいましょう。

2.期待できる結果と限界

理想の二重のイメージを医師と共有し、それがどの程度実現可能かを確認しましょう。過度な期待は失敗感につながるため、現実的な見通しを持つことが重要です。

3.リスクと合併症の説明

起こり得るリスクや合併症について、医師から丁寧な説明があるかどうかも重要なポイントです。リスクを隠さず説明するクリニックは信頼できる証です。

4.アフターケアの体制

施術後のフォローアップ体制も確認しておきましょう。腫れや内出血、左右差などの問題が生じた場合の対応方針や、修正が必要になった場合の方針を事前に確認しておくと安心です。

自分に合った施術法の選択

自分のまぶたの状態や希望する効果、ライフスタイルに合わせて、最適な施術法を選ぶことも重要です:

1.まぶたの厚さと脂肪量による選択

まぶたが厚く脂肪が多い方は、埋没法ではラインが取れやすいため、切開法の方が適していることが多いです。逆に、まぶたが薄い方は埋没法でも十分な効果が得られることが多いです。

2.希望する効果の持続性による選択

永続的な効果を希望する方は切開法、一時的な効果で様子を見たい方は埋没法というように、希望する効果の持続性によっても選択が変わります。

3.ダウンタイムの許容範囲による選択

仕事や学校の都合でダウンタイムを最小限にしたい場合は埋没法、じっくり休める場合は切開法というように、ライフスタイルに合わせた選択も重要です。

二重整形失敗後の対処法

もし二重整形の結果に満足できない場合は、以下のような対処法があります:

1.経過観察

施術直後は腫れがあるため、最終的な仕上がりを判断するのは早計です。埋没法では1〜3ヶ月、切開法では3〜6ヶ月程度の経過観察を経て、それでも満足できない場合に修正を検討するのが一般的です。

2.施術を受けたクリニックでの修正

多くのクリニックでは、一定期間内(通常3〜6ヶ月以内)であれば、無料や割引価格で修正を行ってくれます。まずは施術を受けたクリニックに相談しましょう。

3.別のクリニックでのセカンドオピニオン

施術を受けたクリニックの対応に不満がある場合は、別のクリニックでセカンドオピニオンを求めることも選択肢です。ただし、修正手術は初回よりも難しいケースが多いため、修正の経験が豊富な医師を選ぶことが重要です。

4.元に戻す選択肢

埋没法の場合は、時間の経過とともに自然に元に戻ることが多いですが、切開法の場合は完全に元に戻すことは難しいです。ただし、ある程度の修正は可能なので、医師に相談してみましょう。

二重整形の失敗に関するよくある質問

ここでは、二重整形の失敗に関してよく寄せられる質問にお答えします。

Q.二重整形の失敗は保険適用されますか?
A.美容目的の整形手術は自由診療となるため、基本的に保険適用外です。ただし、施術による合併症(感染症など)が生じた場合は、治療費の一部が保険適用されることもあります。
Q.埋没法で失敗した場合、どのくらいで元に戻りますか?
A.個人差がありますが、埋没法の効果が完全に消失するまでには数年かかることが一般的です。糸が自然に溶ける場合や、組織が糸を排出する場合など、メカニズムによっても期間は異なります。
Q.切開法で失敗した場合の修正は可能ですか?
A.多くの場合、ある程度の修正は可能です。ただし、初回手術よりも難易度が高く、結果の予測も難しくなります。また、修正手術は完全に元に戻すためのものではなく、より自然な仕上がりに近づけるためのものと理解しましょう。
Q.左右差が気になる場合、いつ頃修正するのがベストですか?
A.埋没法の場合は完全に腫れが引いた1〜3ヶ月後、切開法の場合は傷が落ち着く3〜6ヶ月後が修正の適切なタイミングとされています。あまり早い段階での修正は、腫れが完全に引いていないため、かえって左右差が悪化するリスクがあります。
Q.二重整形の失敗確率は年齢によって変わりますか?
A.年齢による影響はあります。40代以降は皮膚のたるみが出てくるため、単純な二重整形だけでは期待した効果が得られないことがあります。

まとめ:失敗を恐れず、正しい知識で二重整形を検討しよう

二重整形の失敗確率は、適切なクリニックと医師の選択、自分に合った施術法の選択、そして術後のケアによって大きく左右されます。一般的には、以下のポイントを押さえることで、失敗リスクを最小限に抑えることができます:

  1. 症例数と経験豊富な専門医を選ぶ
  2. 充実したカウンセリングで不安や疑問を解消する
  3. 自分のまぶたの状態に適した施術法を選ぶ
  4. 術後のケア指示を守り、定期的な通院でフォローアップを受ける

また、「失敗」の定義は人それぞれです。他人が気づかない程度の左右差や、時間の経過とともに改善する腫れなどは、通常の範囲内と考えられることも多いです。過度に完璧を求めると、かえって不満が生じやすくなります。

二重整形は、適切な知識と準備があれば、高い確率で満足できる結果を得られる施術です。失敗を恐れるあまり踏み出せないよりも、正しい知識を持って適切なクリニックを選び、自分に合った施術を受けることが大切です。ぜひ、本記事の情報を参考に、慎重かつ前向きに二重整形を検討してみてください。

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