アンチエイジングとしての二重整形
最終更新日2023.6.22(公開日:2023.03.20)
監修者:院長 田牧 聡志(たまき さとし)
実は40代以降で二重整形をする患者様は非常に多くいらっしゃいます。
まぶたの整容的アンチエイジングを求めている方は非常に多くいらっしゃるのです。 50代、60代、更には、70歳になってもたるみがないパッチリした目、きれいな二重を希望していらっしゃる方は意外に多いのです。
しかし、10代、20代の整形と40代以降の整形はかなり違います。まぶたが重い奥二重でも、「脂肪」なのか「皮膚のたるみ」なのか原因が違います。 40代からの整形のポイントについてご紹介します
20代の整形と40代以降の整形の違い
20代、30代をメインにした二重整形診療を行っている美容整形外科は多いのですが、40代以降の患者様が期待されている結果を出せる美容クリニックは少ないかもしれません。
なぜかというと、20代や30代とは違い、肌のハリが落ちてしまって「ゆるみ」や「たるみ」 が生じているため、ラインをきれいに作ることが困難なのです。
アンチエイジングとしての美容外科手術によるまぶたの二重整形は、担当する医師は基本的な手技が確実に実施できることに加えて、的確な診断が必要となります。
40代以上で理想の二重まぶたを目指すコンビネーション
40代、50代の整形はまぶたの状態、状況に応じた治療法を検討して、1回の手術ではなく数回にわたる施術や手術できれいなまぶたを目指します。
1.上まぶたのゆるみをフラクショナルレーザーで引き締める。
2.上まぶたのゆるんで余っている皮膚を眉下切開法で切除する。
3.二重埋没法、または二重切開法で確実にラインを再建する。
以上のコンビネーションですっきりとしたまぶたを復活させます。 実際には、1から3の全てが必要な場合もありますし、1と3だけできれいなまぶたになる場合もあります。
患者さまひとり一人の状況を診察して判断し、必要な組み合わせを決めます。
症例1:40代女性 数回の二重埋没法を行いまぶたを維持していらっしゃいましたが、希望するまぶたにならないために良い方法を探して相談に来院されました。
<治療> 上まぶたにゆるみがあるため、ゆるみの解消と引き締めのため「フラクショナルレーザー」照射を数回行いました。上まぶたのゆるみが解消された後、切開法による整形手術を行ました。
60代女性の症例(症例写真)
症例2:60代女性。二重整形を希望され受診されました。
<初診時>
上まぶた外側の皮膚のたるみ が強く、まぶたが奥二重になっていました。
<治療>
「眉下切開法」により上まぶたの余剰皮膚の切除を経て、最終的に「埋没法」にて整形を行いました。
<第1段階「眉下切開法」>
眉下切開法術前:上まぶたの皮膚がたるんで目の上に被さってしまっています。
眉下切開法デザイン:青い線で囲んだ部分の皮膚を切除し上まぶたのたるみを取り除きます。
眉下切開法術直後:当院では抜糸の不要な手術を行っております。切開線は眉下にきれいに入っています。
眉下切開法術後1カ月:眉下切開をしただけでも、まぶたのたるみはかなり解消されることがお分かりになると思います。
眉下切開法術後3カ月:眉毛の下のラインに切開線があるので眉メイクをすると切開線がほとんどわからなくなります。
<第2段階「埋没法」>
二重整形埋没法ではっきりとした二重を作りました。眉下切開の手術をしないと上まぶたの皮膚が余ってしまいこのようにきれいな二重が作れません。
60代後半女性の症例(難しい症例)
症例3:60代後半の女性。10年前に他院で眉下切開法による上まぶたのたるみ除去。再び上まぶたがたるんで、まぶたが重く被さってしまったため受診となりました。
<初診時>
上まぶたのたるみが強く、二重はたるみの中に埋もれてしまっていました。
左斜め前からでは、目じり当たりの弛みを認めます。
<治療>
「フラクショナルレーザー」によるたるみの解消を3回行った後、「眉下切開法」により余剰皮膚の切除を行いました。
眉下切開後術後2週間です。
この状態ですと、目じりの弛みは改善されていることが分かります。
その後、最終的に「切開法」にて二重整形を行いました。
二重の復活です!きれいに二重が再現されています。
40代以降でも理想の二重を目指せます
40代、60代の患者さまの症例から、40代以降に理想の二重まぶたを目指すためには、2〜3種類の施術、手術を組み合わせるのがベストな選択です。「お手軽」な整形では理想の形とは違う結果になるかもしれません。
レーザー治療でたるみを引き締めてから整形するのが良いのか、眉下切開法で余った皮膚を切除してから埋没法で手術するのが良いか、レーザーでたるみを引き締めて、眉下切開で余った皮膚を切除してから切開法で二重まぶたに整形するか、患者さまのまぶたの状態でひとりひとり違います。
医師は基本的な手技が確実に実施できることに加えて、何がベストな選択か的確な診断が必要となります。
20代の皮膚は傷の治りが早いですが、年齢を重ねると傷の治りも遅くなります。眉下切開の切開線をきれいにする基本的な技術、天然の二重のようにみえる切開法の二重ラインなど医師の技術が重要です。
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