炭酸ガスレーザーエフとは

形成外科外科手術の際に必要である、
①メスと同様に皮膚を切ることのできる「切開」作用、
②ダーマトーム(皮膚を削り取る機器)と同様に皮膚表面を均一にスライスした状態に削ることができる「蒸散」作用、
また、フラクショナルという概念で、
③皮膚に対して均一に一定間隔でドット状に点状蒸散させる「フラクショナルリサーフェシング」作用、
を、この1台で行うことが可能であり、必要な治療に合わせ、照射モードや照射密度、深度などを多彩なパラメータとして設定することができる万能レーザーです。

こんな方におすすめ

  • ニキビ跡をきれいにしたい
  • 目の周りのたるみが気になる
  • 妊娠線をきれいにしたい
  • クレーター肌が気になる
  • 毛穴の開きが気になる

治療の幅が広がる2つの治療モードを搭載

スキャン&フラクショナルモード搭載 オールインワンの炭酸ガスレーザー

スキャン&フラクショナルモード搭載 オールインワンの炭酸ガスレーザー

ジェネラルモード

ターゲットとなる組織に集中的にエネルギーを照射します。
φ0.1mm での微細照射からディフォーカスによるスピーディな蒸散が可能な50mm ハンドピース
と照射コントロールがしやすい100mm ハンドピースがあります。
CW モードは、安定した連続照射が可能になります。
ノーマルパルス、スーパーパルス、ウルトラパルスモードによりパルス幅(照射時間)が異なります。高いピークパワー(出力)で周囲組織へのダメージを抑えます。

  • ハンドピース(50mm, 100mm)

    ハンドピース(50mm, 100mm)

  • ノーマルハンドピース照射風景(疣贅)

    ノーマルハンドピース照射風景(疣贅)

フラクショナルモード

照射を幾何学的位置にマップするスキャナー機能により、均一な面蒸散とフラクショナルリサーフェシングの双方が行えます。
照射密度は23段階、隆起性病変には高密度、リサーフェシングには低密度で治療目的に応じて柔軟に対応が可能です。
スキャンの形状は、四角形・六角形・円形・三角形の4種類で、治療範囲や用途に合わせて選択できます。
照射パターンは、配列、ランダム、グリッドの3種から選択できます。ランダムでは、熱だまりにより焼き過ぎの軽減が期待できます。

  • スキャナーハンドピース

    スキャナーハンドピース

  • スキャナーハンドピース照射風景(瘢痕)

    スキャナーハンドピース照射風景(瘢痕)

  • 照射密度イメージレベルは23段階

    照射密度イメージレベルは23段階

  • スキャンサイズを最小φ2mm~最大20x20mmまで設定可能

    スキャンサイズを最小φ2mm~最大20x20mmまで設定可能

レチノール(Vit.A)併用療法

ガウディスキンの「デュアルレチノプラス」、ナビジョンDR(岩城製薬/資生堂)の「TAレチノアドバンス」の併用療法により、表皮皮膚の活性化を促します。治療の前後にしっかりと併用します。日頃の肌のお手入れにも用いて頂いております。

  • ガウディスキン「デュアルレチノプラス」

    ガウディスキン「デュアルレチノプラス」

  • ナビジョンDR「TAレチノアドバンス」

    ナビジョンDR「TAレチノアドバンス」

症例紹介1

フラクショナルモード搭載の炭酸ガスレーザー「エフ」によるレーザーピーリングの症例です。
ピーリングといっても、何かしらを塗ることで皮膚表面を剥く様にするケミカルピーリングと全く違い、点状レーザーでまんべんなく照射する機器となります。

術前
術後
症例
炭酸ガスレーザーエフによるレーザーピーリング
治療内容
施術前には、約30分の表面麻酔を行うことで痛みの緩和を行います。
目元の小じわやや頬の小じわに照射を全体的に2周おこないます。
過剰な炎症反応を抑えるため、同時に肌を冷却しながらの照射となります。
リスク
施術直後:赤み・腫れ・ほてり
施術数日後:かさぶた(ざらつき)
施術1カ月程度:色素沈着

最新機種炭酸ガスレーザー「エフ」によるレーザーピーリング症例1の経過

  • 術前 正面

    術前 正面

    正面からです。
    ※照射範囲としては、目回り特に下まぶた周囲と、頬の全体に照射しました。

  • 術前 左右斜め

    術前 左右斜め

    左右斜め前からです。
    ※照射範囲としては、目回り特に下まぶたと、頬の全体に照射しました。

  • 術後1ヵ月 正面

    術後1ヵ月 正面

    正面からです。
    全体的に赤みなどが残っていないことが確認できます。色素沈着はリスクとなりますが、殆どないことがわかります。

  • 術後1ヵ月 左右

    術後1ヵ月 左右

    左右斜め前からです。
    特に問題ありません。

  • 術前術後比較 正面

    術前術後比較 正面

    施術前後で、はっきりとわかりやすい部位として、下まぶたの小じわ(特に内側⇒鼻より)がかなり綺麗になっていることがわかります。
    また毛穴も小さくなっている印象です。

  • 術前術後比較 左斜め前

    術前術後比較 左斜め前

    頬の特に法令線のから頬にかけて小じわが消えてしまっています。
    こちらでも、目頭周囲のしわが改善していることも確認できます。

炭酸ガスレーザーエフによるレーザーピーリング

施術時間は20分程度と簡単な施術ですが、効果が確実に出るように感じます。
ポイントとしては、術前にしっかりと表面麻酔をすることで痛みの緩和を図ることです。
照射当日は少し赤みと腫れが出ますが、数日でなくなります。
例えば、金曜日に照射すれば、月曜日にはお化粧もできますし、気にならなくなります。
照射後の日光による刺激は極力避けるようにしてください。日焼け止めをしっかりと塗ってください。

症例紹介2

フラクショナルモード搭載の炭酸ガスレーザー「エフ」によるレーザーピーリングの症例です。
ピーリングといっても、薬剤を塗ることで皮膚表面を剥く様に行うケミカルピーリングと全く違い、点状レーザーでまんべんなく照射する治療となります。

術前
術後
症例
炭酸ガスレーザーエフによるレーザーピーリング
治療内容
施術前には、約30分の表面麻酔を行うことで痛みの緩和を行います。それなり痛みを伴う施術となりますが、逆に言えば効果も強いと言えます。
目元の小じわやや頬の小じわに対して照射を全体的に2周おこないます。
過剰な炎症反応を抑えるため、同時に肌を冷却しながらの照射となります。
リスク
施術直後:赤み・腫れ・ほてり
施術数日後:かさぶた(ざらつき)
施術1カ月程度:色素沈着の可能性

最新機種炭酸ガスレーザー「エフ」によるレーザーピーリング症例2の経過

  • 術前 正面

    術前 正面

    両側の頬のしわ、鼻の横の小じわが見て取れます。

  • 術前 左右

    術前 左右

    頬の小じわを認めます。

  • 術後2週間 正面

    術後2週間 正面

    比較しないとわかりにくいのですが、皮膚の弛みが少なくなり毛穴が小さくなっているのがわかります。

  • 術後2週間 左右

    術後2週間 左右

    正面写真と同様に目の下の小じわがなくなり皮膚に張りが戻ることで、毛穴が小さくなっています。

  • 術前術後比較 右斜め前

    術前術後比較 右斜め前

    パット見て光沢が変わっているのわかります。照射後には皮膚が張りを取り戻して、つるっとしたため光沢が得られています。

  • 術前術後比較 左斜め前

    術前術後比較 左斜め前

    同様です。色調的には、術後2週間での比較であり、若干の色素沈着もあるかもしれませんが、数カ月で殆ど無くなります。
    年齢的には、40代から50代の方への施術が非常に効果的であると実感できた症例です。

炭酸ガスレーザーエフによるレーザーピーリング

施術時間は20分程度と簡単な施術ですが、効果が確実に出るように感じます。
ポイントとしては、術前にしっかりと表面麻酔をすることで痛みの緩和を図ることです。
照射当日は少し赤みと腫れが出ますが、数日でなくなります。
例えば、金曜日に照射すれば、月曜日にはお化粧もできますし、気にならなくなります。
照射後の日光による刺激は極力避けるようにしてください。日焼け止めをしっかりと縫ってください。
本症例は男性に行ったものですが、男性は色素沈着のリスクが少なく、非常に向いている施術と思われます。

治療の流れ

  • Step.01

    診察

    医師によるカウンセリングを行います。ご不安なことがありましたら、お気軽にご相談ください。
    治療方針、治療方法、リスクなど、詳しく説明します。

  • Step.02

    レーザー照射

    必要に応じて事前に麻酔テープ等をご案内します。
    メイクを落としていただき、レーザーを照射します。
    施術中に、デュアルレチノプラス(ガウディスキン)、TAレチノアドバンス(ナビジョンDR(岩城製薬/資生堂))を用います。

  • Step.03

    レーザー照射後

    照射後には、ハイドロコロイド剤を用いて浸出液を吸収させながら傷の治りを早めていきます。3~5日程度で浸出液は落ち着き、その後は光を避けるためにしっかりとUVカットを行います。

アフターケア

  • 治療経過

    シャワーは当日から可能です。入浴は施術後2-3日たってからにしてください。
    照射後翌日から1週間にわたって、肌が乾燥し、ザラザラした感じになります。しっかりと保湿を行い、顔を強くこするなど無理に剥がさないようにしてください。

  • 日常のケア

    日焼けに注意して、室内でもUVケアをおすすめしております。外出時は必ずUVケアをしてください。

注意事項

リスク
腫れ・かさぶた・赤み・かゆみ。
ダウンタイム
腫れは1〜3日。かさぶたがはがれるまで1週間から10日程度かかります。

ドクターコメント

美容皮膚科領域の中でも、限りなく形成外科的に行う治療法と言う位置付けです。
施術は、医師によるものですので、効果が強いというメリットはあるはずです。しかし、逆に術後のケアがしっかりと必要であることや、術後のリスクや痛みもあります。疼痛管理はしっかりと行いますので、貼る麻酔や塗る麻酔にて疼痛管理を行い、場合により注射を用いることもあります。

日本形成外科学会専門医
医療法人社団 聡明会 理事長

田牧 聡志

料金表

全顔¥88,000
両ホホ(片側7.5㎝×7.5㎝)¥33,000
上まぶた¥44,000
下まぶた¥33,000
ショット(1×1cm)¥8,800

よくある質問

Q.痛みはどれくらいですか。
A.強い熱感と痛みがあります。
Q.深いニキビ跡があります。ブリッジセラピーは1回で効果がありますか。
A.深いクレーター状のニキビ跡は複数回の治療となります。治療の間隔は2ヶ月〜3ヶ月の間隔を開けてください。
Q.目の周りのたるみが気になります。まぶたにもブリッジセラピーはできますか。
A.まぶたのたるみが気になる方で切らない治療をしたい方にはブリッジセラピーはおすすめです。