腋臭症(ワキガ)

腋臭症とは

腋臭症は一般的には「ワキガ」と呼ばれるわきの下が特異な悪臭を放つ疾患です。
皮膚にはエクリン腺とアポクリン腺の2種類の汗腺(汗を出す器官)がありますが、ワキガの原因となるのは主にアポクリン腺です。アポクリン腺から分泌されるアポクリン汗が皮膚の常在菌で分解されることによってにおいが発生します。そのため単純に汗臭い、というものとは異なります。
アポクリン腺はわきの下だけでなく、外耳道、まぶたの縁、鼻、乳輪、外陰部などの毛穴に分布し、その汗に含まれる脂質・タンパク質が皮膚表面の細菌の作用で分解され特有のにおいを生むとされています。アポクリン腺は思春期に発達しますので、思春期に症状が顕在化することが多いようです。
腋臭症の治療は数多くあり、保険診療と自費診療があります。
手術以外の自由診療として制汗剤・アルコール塗布・レーザー脱毛・ボトックス・ミラドライなどがあります。

こんな方におすすめ

  • 一時的な治療ではなく根本的に治療したい
  • 小さな傷で手術をしたい
  • 日本形成外科学会の専門医に手術して欲しい方
  • 保険で治療したい
  • 家族に腋臭症の人がいる

腋臭症手術(保険)

腋臭症(ワキガ)剪除法(せんじょほう)と言われる方法を用いて、半永久的にアポクリン汗腺(エクリン汗腺)を除去する方法です。
医師が目で見て直視下に切除するので、効果があります。ティーズクリニックでは、院長の技術と経験から固定期間(3~5日固定)も短くて済みます。当院では経験豊かな形成外科学会専門医が手術するので手術時間は両側で1時間程度で日帰りで治療できます。
『ワキガ剪除法(せんじょほう)』は、脇の下を2-3cm程度切開して、臭いの原因となるアポクリン汗腺を一つ一つ取り除いていく「ワキガ(腋臭症)」の根治治療法です。 臭いの原因を根本から取り除くため、治療の効果は抜群です。1回の手術でわきの臭いはほとんどなくなり、再発することもほぼないのが特徴です。
ティーズクリニックでは保険診療で腋臭症治療を行っておりますので、費用は3割自己負担となります。
ティーズクリニックでは、経験豊富な「形成外科専門医」が手術を行います。患者様への負担をなくすための工夫をいくつも取り入れております。 高い治療効果を発揮するだけでなく、傷跡の目立たない美しい仕上がりを実現します。是非ともご相談ください。

ボトックス

多汗症の治療に対して、ボトックス(当院はアラガン社製のボツリヌストキシン「Botox」のみを使用しています)を用いて、汗腺への神経伝達を麻痺させます。効果は、半年程度です。
多汗とは心理的要因から多量に汗をかいてしまう症状のことです。単なる汗かきと違う点は、この心理的要因という部分です。主に極度の緊張などの精神的ストレスによって起こってしまいます。体質的な病気ではありませんので、治療によって汗の量が減ることで精神的負担も軽くなり、多汗そのものも改善される場合が多いのです。
多汗・もしくは汗かきの症状でお悩みの方のために当クリニックではボトックス注射を行っております。
ボトックス注射はボツリヌス菌由来の血清型毒素を注射することによって、交感神経の働きをブロックし汗腺の働きを抑えます。
この施術は非常に簡単で入院する必要もなく、治療時間も麻酔の時間を含めて30分~60分程度と短いので、「ちょっとその辺にお買い物」というくらいの時間的感覚で済ませることができるでしょう。
45分程度(表面麻酔含めて)
麻酔:表面麻酔
リスク:内出血

治療の流れ

  • Step.01

    診察

    医師によるカウンセリングを行います。ご不安なことがありましたら、お気軽にご相談ください。
    家族歴や症状を確認した後に診断を行い、治療方針、治療方法、リスクなど、詳しく説明します。
    診察時に匂いのレベルチェックを行いますが、手術の決定は色々な要素から判断します。

  • Step.02

    手術(手術時間は60分から90分)

    皮膚の切開は20~30mmの1本線です。切開の後、直視しながら真皮下血管網をなるべく残すようにアポクリン腺を剪徐します。
    真皮下血管網を残すことで皮膚は治癒しやすい環境が整います(真皮下血管網を残すのには経験と技術が要求される手技と言われています)。
    真皮縫合で皮膚を閉じた後にタイオーバー(形成外科特有の特殊なガーゼ固定法です)をしっかりと掛けていきます。 これにより血腫のリスクを軽減させることができ、更に、血管新生されやすくなり治癒を促進させます。包帯の使い方およびしっかりとしたティーズクリニック独自のテーピングにより、入院することなく通院のみで血腫のリスクを下げることを可能としているのです。

  • Step.03

    術後処置

    腫れや痛みなどの状態に応じて休憩後、ご帰宅いただけます。

アフターケア

  • 術後

    手術後は3~5日間、固定を継続します。
    ティーズクリニック独自のテーピングを施すことで、一般的に7日の固定を3~5日に短縮しています。 術後の生活では、固定期間中は上肢(腕)の肩から上への挙上(肩より高く上げること)は禁止になりますから、洗顔は可能ですが、洗髪はできません。 お勧めしているのは、ご家族に洗髪をお手伝いしてもらうとか、美容室・理容室に行って、洗髪をお願いすることです。
    無理して腕を上げてしまうと、皮下組織に一度付いた皮膚が剥がれてしまい内出血を起こし血腫を作ってしまうことがありますから、注意が必要です。
    入浴については、固定が濡れてしまうのを避けるよう、腰から下のシャワー浴となってしまいます。
    平均4日間の固定を我慢して頂いたら、クリニックに再診して頂き、包帯固定とタイオーバーを外します。

  • 術後経過

    術後の通院は、術後3~5日、術後1週間(血種の確認)、術後1カ月(傷の状態を確認)、術後3か月(再発していないか確認①)、術後6カ月(再発していないか確認②)

注意事項

リスク
内出血・血腫・感染・傷あと・再発
ダウンタイム
3日〜5日間固定します。
洗髪・入浴
手術後、固定を外すまで入浴と自分で洗髪ができません。

ドクターコメント

体臭が少ない民族である日本人ですが、匂いに関する悩みは尽きません。腋臭症の治療には、切開による剪除法、ミラドライ、塩化アルミニウムなど様々な方法があります。当院で調整している塩化アルミニウム製剤は短期間匂いをブロックするのには良いのですが、皮膚炎などの副作用もあり、長期間の使用は難しいと思います。ですので確実に行うのには、大変かもしれませんが剪除法が良いと思います。

日本形成外科学会専門医
医療法人社団 聡明会 理事長

田牧 聡志

料金表

腋臭症手術(皮弁法) 3割自己負担
脇ボトックス(ボトックスビスタ50単位) ¥60,500
脇ボトックス(ボトックスビスタ100単位) ¥99,000
  • 術式など手術の内容によって料金が異なりますのでカウンセリング時にご相談ください。

よくある質問

Q.保険の腋臭症手術はいくらですか?
A.2021年4月現在は3割自己負担で片側17,190円を窓口でお支払いいただいております。
Q.この「腋臭症手術」で、多汗は改善するのでしょうか。
A.この手技ではエクリン腺を完全に取り除くことは難しいです。臭いのもととなるアポクリン腺は90%程度除去可能ですが、エクリン腺は残してしまうことが多いです。しかしながら、多くの患者さんが良くなっているとの感想をいただきます。
Q.手術時間が「1時間~1時間半」と短いですがそれでしっかりとアポクリン腺は除去できるんですか。
A.当院の手技では80%から90%のアポクリン腺を除去することが可能です。実際にはわき毛の面積にある程度比例しています。女性の場合では、面積が狭いので1時間程度、男性の一般的か方では1時間半程度となります。この時間での手術ですが、当院の再発率は非常に低く維持されています。(当院の全症例数800症例で再発手術は5症例程度です。)2回目の手術の案内が来るクリニックもあると聞きますが、当院ではそのようなご連絡は一切行っておりません。
Q.わきがの治療をしたいと思っていますが、あまり休みが取れないこともあり、踏み切れずにいました。貴院では、手術のあとの固定法にこだわっていらっしゃるということで、固定が短いようなのですが、手術は両脇を一緒に行うのですよね?私は一人暮らしなのですが、洋服の脱ぎ着などできるのか心配です。皆さんはどのようにしていらっしゃるのでしょうか。
A.術後3~5日間は両腕を肩より上に挙げることができませんので、お風呂や着替えには制限があります。入浴は胸部までのシャワー浴やタオルで拭いていたりしていただき、圧迫固定期間が終われば入浴・洗髪が可能です。洗髪は美容室などをご利用ください。腋臭症(わきが)治療は、タイオーバー(術後の圧迫固定法)の時期に安静に過ごすことが、創部の早期回復やきれいな仕上がりにつながります。 できればご家族などの手助けをしてくれる方がいらっしゃった方が望ましいですが、もし無理な場合は、5日間ほどご自宅でお休みが取れるほうが、患部への負担や精神的苦痛が少ないでしょう。
Q.ティーズクリニックで再手術になることはありますか。
A.当院では再発症例は少なく維持されいています。年間に100例程度行っておりますが、再発の方は1例あるかどうかです。2回目を想定した手術計画は行っておりません。
Q.手術の後に、できないことはありますでしょうか。生活上で支障があることは何でしょうか。看護師ですが勤務・仕事はできますか。
A.術後の固定は非常にしっかりと行っておりますので、両肩を上げることが不可能になります。生活上問題となる大きなことは、洗髪です。洗顔は可能ですが、洗髪は固定期間中には行えません。固定期間中に、どなたかにサポートを受けるか、美容室や理容室をご利用頂くことをお勧めしております。
Q.手術は何歳から可能なのでしょうか。小学校6年生の子供がワキガです。
A.可能です。 小学生では2次性徴が終了していれば十分に効果が得られます。しかしならが、男児である場合などは、これから成長する段階ですから、現時点で手術を行っても、成長が終わった段階で二度目の手術を要する場合もあります。詳細は医師からの説明を参照してください。
Q.未成年でわきがの治療をするときは、親の同伴が必要ですか。17歳でも手術して問題ないですか。
A.未成年の方でも手術を受けること可能です。汗腺が未発達なうちに手術をすると、成長に伴い脇が臭ってくるリスクがありますので、その方の発育状況によっては手術を先送りすることもあります。例えば初潮を迎えていない方などは、ある程度成長してから手術をすることが望ましいでしょう。もし、未成年の方が手術をする際は、原則保護者様の同伴でご来院ください。難しい場合は、保護者同意書をご持参いただきます。
Q.手術中は痛みがあるのでしょうか。術後の痛みも心配です。痛みのほかには、合併症はあるのでしょうか。
A.手術の創部自体の痛みは少ないです。皮膚切開の後、皮下組織に入り知覚神経も切ってしまいますから、傷の痛みは鈍くなります。しかしならが、タイオーバー固定の際の糸は手術範囲外の皮膚に直接縫い付けるため、動くことで痛みがある場合があります。
Q.傷はどの程度残ってしまうのでしょうか。
A.切開の大きさは、男性で25mm程度、女性で20mm程度ですので、その傷が残る可能性があります。しかしならが、わきの下・腋窩は傷が分かりにくくなる部位ですので、殆どの方は傷が分からなくなります。傷が残ってしまった場合には追加切除の手術を選択することも可能です。
Q.片方ずつの手術は可能なのでしょうか。
A.原則行っておりません。 両側を固定することで、バランスを取るので両側同時に行うことで術後の合併症を軽減できると思っております。手術の手技上も両側行うことで内出血の可能性を軽減しています。