• タトゥー除去

ひじ関節のタトゥー除去:切除術

年齢:30代

女性の左ひじのタトゥー切除の非常に難しい症例です。
左の上腕から肘を超え、前腕にまで達しています。大きさは21cm×11cmでした。
肘の屈曲障害(曲がらない)などの障害を残す可能性が高く、慎重に手術を計画しました。

Before

ひじ関節の刺青・タトゥー切除_術前

After

ひじ関節の刺青・タトゥー切除_術後6ヶ月
症例
ひじ関節のタトゥー除去:切除術
治療内容
タトゥーの部分の皮膚を切除し真皮縫合及び表皮縫合
リスク
刺青の部位によっては、関節拘縮や肥厚性瘢痕、ケロイドになる場合もあります。
費用
550,000円

施術ページへ

ひじ関節のタトゥー除去:切除術の経過

  • 術前

    術前

    術前の評価としては、左肘関節に掛かる大きな姿勢に対して、関節の動きを妨げないようなデザインをしなければなりません。

  • デザイン

    デザイン

    関節からなるべく遠い位置に、どの程度の回数で、それぞれどの程度切除するべきなのかを検討しました。

  • 1回目手術の術後3ヶ月

    1回目手術の術後3ヶ月

    この時点では、腕が曲がらないなどの障害は考えることはないようです。

    2回目の切除のデザインです。

  • 3回目手術 2週間後

    3回目手術 2週間後

    くびれているところは肘関節の少し肩側です。最もきついところでした。
    この部分が関節の曲がりに影響を与えていないか非常に心配でしたが、問題ありませんでした。
    盛り上がっているのは、傷に緊張を与えないような特殊な縫合法(真皮縫合)です。皮膚が荒れているようですが、テープを剥がしたばかりなので、テープの跡も残っています。テープは痒かったようです。

  • 術後6ヶ月

    術後6ヶ月

    タトゥー切除による関節の拘縮(関節が上手く動かないこと)の可能性が最大の課題でしたが、全く生活に制限はないようです。

ドクターズコメント

タトゥー切除の難しい症例

関節など動きが多い部分のタトゥー除去は屈曲障害(曲がらない)などの障害を残す可能性が高く非常に難しい手術となります。高度な技術を必要としますので形成外科専門医にご相談ください。

日本形成外科学会専門医
医療法人社団 聡明会 理事長

田牧 聡志