- 女性化乳房
症例2 偽性女性化乳房(脂肪吸引)(保険診療)
年齢:30代
30代の男性で、以前は少し太っていた時期もあったようですが、体幹全体的に脂肪の沈着を認めたため、偽性女性化乳房と診断しました。
Before

After

- 症例
- 症例2 偽性女性化乳房(脂肪吸引)
- 治療内容
- 脂肪吸引。カニューレと言う吸引用の管を挿入して、乳房周囲から乳輪下周囲へと吸引を行っていきます。
- リスク
- 吸引の最大のリスクは、内出血です。内出血のリスクを極力減らすために、当院ではtumescent液を適切に管理しています。
- 費用
- 495000円+全身麻酔料
症例2 偽性女性化乳房(脂肪吸引)(保険診療)の経過
術前
乳輪周囲に直径15cm程度の盛り上がり(隆起)を認め、蝕知では乳腺と思われるしこりを認めません。乳輪を中心に脂肪が沈着していてい、わきの下へ沈着が広がっている状態です。
手術解説:手術は「脂肪吸引術」を行いました。
吸引予定量を800ml程度として、十分に多めのtumescent液を前もって注入してからの吸引術としました。
吸引量は、全体で850ml、脂肪量では540mlとなりました。術後2ヶ月
術後2カ月間は形態を維持するためのバンド(女性化乳房用ベスト着用)を巻いてもらっていますので、そのため、乳頭が圧迫されて下垂しているように見えますが、異常ではありません。吸入部位には術後3カ月までテーピングを貼付してもらっています。胸の中心に認める黄色い斑は、内出血後に起こるビリルビンの影響です。
術後6ヶ月
大胸筋の形に添って胸の形状ができてすっきりしていると思われます。
脂肪吸引では術後3カ月で形態はほぼ確定します。
ドクターズコメント
女性化乳房の診察が増える季節
Tシャツ1枚の薄着の季節になると女性化乳房の受診予約が増えます。
プールや海に行って水着になりたくないなどの悩みはお気軽にご相談ください。
日本形成外科学会専門医
医療法人社団 聡明会 理事長
田牧 聡志