- 二重整形切開法
取れかけの埋没法から二重整形切開法
10年前に他院(大手美容外科)にて埋没および脂肪除去を行った方です。数か月前に、右は完全に、左は中途半端に外れてしまっていて当院へ相談となりました。
当初、当院からの提案としては、右の埋没法を行った後に、様子を見て行き両側の切開を行うもよいとしたが、 最終的に切開法の適応となりました。
二重幅は、広めの9mmを希望されました。特に年齢的には腫れが遷延(ダウンタイムが長引いてしまう)する可能性が高いためお勧めはしませんでしたが、結果的に4mm切除としました。
Before

After

- 症例
- 他院二重整形埋没法から切開法の二重整形
- 治療内容
- 希望の二重ラインで皮膚を切開し、埋没糸の抜糸、必要に応じて余分な皮膚や脂肪を切除、組織を縫合し重瞼線を作成します。
- リスク
- 内出血・腫れ・まれに二重が浅くなることがあります。
- 料金
- 440000円
取れかけの埋没法から二重整形切開法の経過
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術前の診察(開瞼)
診察にて、左右共に平行になりやすい上眼瞼であり、現在、浅い重瞼線が7mmであるが、本人の希望では9mm程度でした。
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術前の診察(閉瞼)
閉瞼時ですが、初回手術は埋没法でしたが、眼窩脂肪も除去したことから切開の瘢痕も気になる状態でした。
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デザイン
初回手術の瘢痕切除も含めてのデザインとなりました。希望が9mmと広めでしたので、頭側に瞼縁から11mm、尾側(瞼側)に瞼縁から8mmとして、切除幅は4mmとしました。
※一般的にも二重幅が広い場合には注意が必要です。手術の影響する組織量が多くなるため腫れは比較的に長引いてしまうため、ダウンタイムは長くなる傾向があります。 -
術後1週間 開瞼
内出血は少なめですが、全体に広がる感じもなく、ご本人は気になっていない様子でした。
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術後1週間 閉瞼
閉瞼すると左側が出血が多かったようでして、結果的に左が腫れが残ることは予想できました。
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術後1ヶ月
内出血の影響はほぼなくなりました。左の腫れが若干強い印象です。
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手術1ヶ月後 閉眼
術後1ケ月では、切開の瘢痕が最も目立つ時期となります。このことは予め術前に説明していますが、改めて当日にも説明するようにしています。
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手術後2ヶ月
徐々に落ち着いてきていますが、まだ腫れは左が優位になっています。
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手術後2ヶ月 閉眼
閉瞼すると左右差はほぼ無いことがわかります。1ケ月と比較すると創の幅が狭くなっている印象です。
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手術後3ヶ月
徐々に二重幅が落ち着きを見せています。完全に腫れが引くにはもう数か月必要かもしれません。
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手術後3ヶ月 閉眼
創部は3ケ月もするとかなり薄くなるようです。しかしながら、創部は術後半年は待ってもらうようにしています。
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術前と術後
Delbouef(デルブーフ)錯視の影響が気になりましたが、この程度の二重幅であれば何とか目の大きい印象を与えていると思います。今後、もうしばらくすれば二重幅は更に落ち着くと思われます。
取れかけの埋没法
取れかけた埋没法および脂肪除去後の方に対して、瘢痕部の除去を含めて切除幅を少し広めて希望の二重へ修正した症例です。
Delbouef(デルブーフ)錯視の影響が気になる二重幅ですが、もうしばら経過を見ることで、落ち着きを見せると思います。
日本形成外科学会専門医
医療法人社団 聡明会 理事長
田牧 聡志